皆さまこんにちは。
弊社は石川県小松市を拠点に小松市,能美市,加賀市を中心に
「全棟気密検査実施 、 断熱性能UA値=0.34W/(㎡・K)以下 、気密性 C値=0.1c㎡/㎡、耐震等級3の住宅」を設計・施工させて頂いている小さな工務店です。
今年の1月1日に発生した能登半島地震の復興は、
今でも進んでいなくて大変な思いをされておられる方は、
まだたくさんおられます。
4か月が経ち、今回の地震がどのようなものだったか
少しづつ明らかになってくるでしょう。
ということから2025年からの木造の耐震についてお話しようと思います。
日本は、本当に地震の多い国です。
2024年も能登半島地震から始まりました。
そもそも国は、耐震基準を1950年に制定し、その基準は大地震のたびに見直されました。
1950年~81年に適用されていたのは、「旧耐震基準」
1981年~95年は「新耐震基準」
2,000年~現在までは「2000年基準」と呼ばれています。
旧耐震基準は震度5程度の地震しか想定していませんでしたが
新耐震基準で震度6強程度の大地震にも耐えられるように改正されました。
新耐震基準をより強化されたものが2000年基準で
地耐力に合わせた基礎設計、耐力壁の配置、バランスなどが
求められるようになりました。
現在、住宅の耐震性能を耐震等級7の等級1から3で表しています。
等級1は建築基準法における耐震基準を満たす強さです。
等級2は等級1の1.25倍の強さ
等級3は等級1の1.5倍の強さとされています。
ちょっとこれではわかりにくいですね💦
わかりやすくご説明すると、等級1はあくまで建物を建てる上での
「最低限の基準」でそれを下回る強度の建築できないレベルです。
等級2は、災害時の避難所に指定される学校や施設、病院などのレベルの強度です。
耐震3は救助活動や復興の書店となる消防署や警察のレベルの強度で
実は、熊本地震で耐震等級の木造住宅は、倒壊していないのです。
では、具体的に、どんな要素が住宅の耐震性能を左右するのか4つにまとめました。
1,耐力壁の量について
建物にかかる力を負担してくれる耐力壁が多いほど耐震性は高くなります。
2,その耐力壁のバランス
実は、熊本地震で壁量よりも壁や柱のバランスを表す指標の「直下率」が
重要だということが分かったのです。
安全性が欠けると建物全体の強さにつながらないのです。
3,床の耐震性能
縦長の立体を想像するとわかりやすいのですが、真ん中あたりに支えが
あるものとないものでは、力がかかった際の変形の度合いが違います。
4,建物の重量
軽いものより重いものの方が揺れやすいです。
最近は住宅の高断熱化、太陽光設置などの推進により、建物の重量が増え、
住宅が揺れやすくなっていると言えます。
このようなことから、国から求められる耐震性能は、さらに高くなりつつあり、
ZEH水準などの木造建築物の構造計算や柱の径が見直しされます。
以上より
皆様は、どの等級で建てたいと思われますか?
結論:許容応力度計算による構造計算をした耐震等級3の住宅に住むでほしいです!
2,025年4月から一部の審査を省略できる4号特例がなくなり
構造計算をした住宅が必須になるので新築をされる方は安心です。
”耐震等級3等級相当”ではなく”耐震等級3”の構造計算をして認定機関の審査を
受けている住宅でなければ意味がないのです。
しっかり家を建ててもらう住宅会社さんにアドバイスをもらいながら
後悔しない家づくりを実現してくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。