2021.01.22

高気密高断熱はなぜ必要なのか④

結露

住まいと結露の豆知識

結露の正体は、空気中の水蒸気です。

冬は、朝カーテンを開けたら、窓がビッショリしていていやな気持になる季節ですね。

実はそれが結露なのです。

結露とは、暖かく湿った空気が急に冷やされたりすると、空気中の水蒸気が水滴になる現象です。

ほかにも、お風呂の天井のしずくや、湯気でメガネがくもるなど、日常生活の中でよく見られます。

人の暮らしは、常に水蒸気を発生させています。

【窓の結露 発生のプロセス】

1、 室内で水蒸気が発生する

2、 水蒸気を含んだ空気が窓にふれる

3、 冷たい外気が窓の表面温度を下げる

✓つまり室内の温度が高くて窓の温度が低いと窓に結露が発生しやすくなります。

結露は、暮らしの大敵!

病気の原因や家を傷ませる原因にもなります。

結露は、アレルギーや喘息などの病気の原因になります。

結露は身体に悪さをするカビ・ダニを発生させるのです。

なぜなら、湿度の高い部屋は、カビやダニを繁殖させます。

カビの胞子やダニの糞が空気中に浮遊すると、健康を害する原因となる最悪な環境になってしまいます。

家や家具の傷みの原因にもなります。

結露は、家や家具の美観を損ね、建築材を腐らせるなど耐久性も損なわせてしまいます。

もしそんな場所を発見した時は、要注意です。

1、 窓がビッショリ

2、 クローゼットや押し入れがジメジメ

3、 布団ジメジメ

4、 箪笥の中やその後ろがジメジメ

ポイント

上手な住まい方で結露の発生を抑える10のポイント

1、 調理中や食事中は換気をしましょう!

調理中や食事中にも湯気として水蒸気は発生します。

忘れずに換気扇を回しましょう!

2、 入浴後は、換気をしましょう!

浴室やシャワーのお湯から水蒸気は発生します。

入浴後も換気扇を回したり、浴槽にふたをしましょう。

3、 就寝時の換気や空気の循環も大切です!

就寝中の身体からも汗などが水蒸気として発散されます。

そのため寝室を閉め切ると空気が循環できず、湿気がこもってしまいます。

ドアを少し開けて空気を循環させたり、窓をあけて新鮮な空気で満たしてから寝るなど工夫しましょう。

4、 洗濯物の室内干しの時は除湿器などをいっしょに使いましょう!

洗濯物の室内干しは、湿度をぐっと上昇させます。

除湿器などを使い湿度が上がりすぎないようにしましょう。

5、 使っていない部屋も換気をしましょう!

水蒸気は発生しなくても、他の部屋から水蒸気は侵入していきます。

室内の温度が低いと、結露が発生するので、使っていない部屋も適度に換気しましょう。

6、 カーテンや障子は、こまめに開けましょう!

カーテンや紙貼り障子を閉めていると湿度の高い空間になり、結露が発生しやすくなります。

長時間閉めたままにしないで、こまめにカーテンや紙貼り障子を開けましょう。

7、 強い風が窓に当たらないような工夫をしましょう!

強い風が窓に当たると熱が奪われ、表面温度が下がり、結露が発生しやすくなります。

風が吹き込む方向に木を植えたり、雨戸を使い、風が窓に当たるのを防ぎましょう。

8、新築時はこまめな換気を心がけましょう!

新築の家の木材は、多くの水分を含んでいるので、冬などの乾燥時に室内に水分を放出します。

新築の時は換気に注意しましょう。

9、 冬季はエアコンや電気ストーブを使いましょう!

冬の時期は水蒸気が発生しないエアコンや電気ストーブ、密閉型の暖房器を使用しましょう。

10、 加湿器は湿度を40~60%の設定にしましょう!

室内の最適な環境は、温度20℃、湿度50%です。

加湿器などで湿度をあげすぎないようにしましょう。

*湿度のなるほどデータ

湿度は、高くても、低くても健康を害する原因になります。

・ウィルスやカビ、ダニが発生しにくい室内の適正な湿度は、50%です。

適正な湿度で健康への影響を抑えましょう。

結論

住まいの『断熱化』で結露を抑えましょう!

さらに

1、建物を断熱構造にしましょう!

建物の構造に使用される断熱材は、外気の冷たさを室内に伝えにくくするとともに、建物の保温性を高め、室内温度を下げにくくする効果があります。

壁だけでなく、床、天井など家まるごとを魔法瓶のようにすることで、断熱効果は格段に上がります。

2、断熱窓を使いましょう!

複層ガラスやトリプルガラスの断熱窓は、ガラス間の空気層や断熱構造により外気の冷たさを室内に伝わりにくくします。

窓枠やサッシの室内側表面温度を下げにくくすることで結露の発生を抑えると同時に断熱効果も上がります。

まとめ

新築を考えられる皆様、これからは、魔法瓶のようなお家になるように高気密・高断熱のお家をつくりましょう!