寒い家はイヤ!新築なら暖い家
今日は、「もう寒い家は、イヤなんです、少しの年数でもいいから暖かい家に住みたい。」
というご夫婦が来られました。
「35年前に新築して、断熱リフォームやインナーサッシを取り付けたんですが」
寒いのは、変わらないとおっしゃっておられました。
このお客様は、35年前に建てられたんで、仕方ないかもしれませんが、
新築で建てたお家が寒いなんていう話、信じられますか?
しかし、実際にある話なのです。
欠陥住宅でなく、普通に建てた、設計図通り、打ち合わせ通りの
新築のお家が、とても寒いということがあるのです。
家の寒さというのは、一度建ててしまうと立て直す以外の方法は難しいです。
今日のご夫妻も「2回リフォームしたけど変わらない」
と言われたのが事実です。
そのような失敗をしないために、理想の暖かいお家を手に入れるために、
しっかりと知識をつけていきましょう。
一
【1番重要なのは「壁、床、天井の気密性・断熱性】
*上記は気密測定中の写真です
寒い外の空気から家の中を守るために
一番重要になってくるのが気密性です。
難しそうに思える言葉ですが、簡単に言うと、
風が入りやすいかどうか、隙間が少ないかを表したもの
になります。
ーー気密性を表す数値ーー
気密性を表す数値としては、「C値」というものがあります。
この数値が小さいほど、隙間風が入りにくく、
気密性が高いということになります。
≪もちろん外からの冷たい空気が入りにくいだけでなく、
温めた部屋の空気も逃げにくいということです≫
ぜひ、モデルハウスや完成見学会に行かれたら、
「このお家は気密性はいくらですか?」
と聞いてみてください。
例えば
「この家は、気密性は3です」と言われたとしましょう。
それがいいのか悪いのか、判断は難しいですね。
安心してください。
その数値には基準があります。
目安をお伝えしましょう。
この小松市の豪雪地帯では、2以下が望ましいです。
ちなみにアイラシックホームでは、0.3以下は当たり前です。
先日も気密測定をした平屋の新築で0.15でした。
加えて、お話すると、気密性(C値)は上記の写真のように
気密測定をしなくては、表すことができないのです。
また、気密性が高いだけでは、意味がありません。
「断熱性」も同時に高くなければいけません。
ーー断熱性を表す数値ーー
断熱性を表す数値は「UA値」です。
窓・床・壁・天井・屋根から、どれだけの熱が室内から逃げていくのかを
数値化したものです。
数値は、基本的にC値と同じく、
数値が小さければ小さいほど断熱性が高い
ということになります。
では、UA値は、どこまでが必要なのかの目安は、
費用対効果で考えていくしかないかもしれません。
断熱性をあげるといううことは性能の良い断熱材やサッシなど
コストが上がります。
小松市などでは0.4~0.6はほしいです。
ちなみにアイラシックホームは、0.4以下を標準としています。
新築を計画されるのなら、「最高レベルの高断熱・高気密」に
すれば間違いなしです。
家を建ててから直すのは、難しいのでしっかり確認したいものです。
今日来られたご夫妻は、良く勉強されていました。
こんなことも言われました。
「どうも、住宅会社によって、技術の差で暖かさは違うのではないのかな?」
と、
その通りだと思います。
住宅会社が、どれだけ「高性能の住宅を建てる必要があるか!」というおもいが強く、
「いいお家を建てる!」というおもいがあるかではないでしょうか。