皆様、こんにちわ。
弊社は石川県小松市を拠点に小松市,能美市,加賀市を中心に
「全棟気密検査実施 、 断熱性能UA値=0.34W/(㎡・K)以下 、気密性 C値=0.1c㎡/㎡、耐震等級3の住宅」を設計・施工させて頂いている工務店です。
本日は快適に過ごすためには欠かせない24時間換気システムについて書かせて頂きます。
人間が空気を摂取する最も多い場所は「室内」
私たち人間が生きていくために必要不可欠なものの一つが「空気」。摂取する空気の温度や汚れによって頭痛やめまい,肩こり,集中力の低下などさまざまな健康被害が影響します。そして,その空気をもっとも摂取する場所が「室内」言われています。
室内では換気が大切
当たり前ですが人間は酸素を吸って二酸化炭素を吐きます。室内が密室状態であれば二酸化炭素ばかり増え,上記で挙げたような体調不良に陥ります。そこで必要なのが「換気」です。換気は部屋の中の空気と外の空気を入れ替えることで部屋の空気中の汚染物質を外へ掃き出したり,薄めてくれる効果があります。
住宅の高性能化により新たな課題
従来の建築では障子や襖を用いた通気性の良い住宅が基本でした。しかし,昨今の住宅はそれに比べ,住宅性能が上がり高気密・高断熱化が進んでいます。そして従来の住宅から高性能の住宅へシフトしたことで新たな問題が出てきました。その問題が「シックハウス症候群」です。シックハウス症候群とは建材や内装材や家具に使用されている化学物質(ホルムアルデヒドなど)で汚染された空気を吸入することからなる中毒症状です。症状としては倦怠感や頭痛,めまい,嘔吐などが挙げられます。
24時間換気システムの義務化
このシックハウス症候群が増え始めたことの影響により,高気密・高断熱住宅の住宅でも健康に過ごせるように2003年に建築基準法改正によってすべての住宅に24時間換気システムの導入が義務付けられました。
第1種換気システムと第3種換気システム
現在の住宅の中で最も採用されている換気システムは大きく分けて2種類あります。
それが第1種換気システムと第2種換気システムです。第1種換気システムは給気・排気共に機械を使い,第3種換気システムは機械排気・自然吸気になります。
第1種換気(ダクトタイプ)と第3種換気(ダクトレスタイプ)のメリット・デメリット
<第1種換気のメリット>
・各部屋に確実に給排気ができるので,計画通りの空気質の確保がしやすい
・機械本体が1つで済むのでメンテナンスしやすい
・建物の穴あけが給気・排気の2箇所で済む
・熱交換型であれば内外の空気の熱交換することにより換気による熱負荷を抑えて冷暖房費が安く済む
・各部屋に換気スイッチを設けなくてもよい
<第1種換気のデメリット>
・機械本体が大型であるケースが多いため,設置場所は計画的に行う必要がある
・本体機器やダクト工事により初期費用が高い
<第3種換気のメリット>
・機器がシンプルで安価
・ダクトは排気だけなので,メンテナンスが楽
<第3種換気のデメリット>
・熱交換がないため給気口から直接外気が入ってくる(冷気・暖気はもちろん汚染された空気も)
・かなり高い気密性がないとしっかりと空気が流れない
・壁に6~10箇所ほどの穴あけ工事が必要になる
・内外の音が漏れやすい
・雨仕舞いが悪い
快適に生活するなら第1種換気システムがおすすめ
弊社は石川県小松市を拠点に注文住宅を中心に建築させて頂いている工務店です。
主な施工エリアは小松市,能美市,加賀市,白山市が中心で省エネ区分は5~6地域と夏は日によっては全国1位の気温にもなるほど蒸し熱く,冬は1mの雪が積もる地域です。
「そんな過酷な地域でも弊社のお客様には快適に過ごしていただきたい!」という思いからUA値=0.4以下,C値=0.3以下の住宅性能を標準とさせて頂いています。
しかし,せっかく高気密・高断熱住宅を建てても給気口から外気の暖気や冷気・湿気や汚染された空気を直接入れてしまっては本末転倒です。またせっかく性能の高い断熱を採用しているのに,壁に何か所も穴を開ければそれだけリスクを高めることになります。
そのような理由から弊社は第3種換気システムではなく,第1種換気システムをお客様にご提案しています。
<弊社が第1種換気システムをご提案する理由>
・室温を変えずに上手に換気
・1年中サラッと快適(熱だけでなく湿度交換もできるため)
・冷暖房費を抑えしっかり節約
・壁に穴を開ける数が2箇所,最低限にすることでリスク軽減
しかし,第3種換気システムのメリットは第1種換気システムよりはコストが安いこと。住宅全体のコストが上がっている時代ですので,トータルバランスを考えた上で建築会社さんと最適な換気システムを決定頂けたらと思います。
本日は換気システムの重要性と種類,そのメリット・デメリットについてお話させて頂きました。本日も最後までお読みくださりありがとうございます。