皆様、こんにちわ。
弊社は石川県小松市を拠点に小松市、能美市、加賀市を中心に
「全棟気密検査実施 、 断熱性能UA値=0.34W/(㎡・K)以下 、気密性 C値=0.1c㎡/㎡、耐震等級3の住宅」の住宅を設計・施工させて頂いている工務店です。
本日も昨年完成した断熱等級7を超えるモデルハウスの現場施工がどのように行われたかについて書かせて頂ければと思っています。今回は壁・天井編になります。
モデルハウス壁・天井断熱仕様詳細
モデルハウスの壁・小屋断熱仕様の詳細が以下です。
【壁付加断熱(W断熱)】
<充填断熱> SW-Gパネル(LIXIL製) A種硬質ウレタンフォーム保温板1種相当
熱伝導率0.024W/mk 100mm
<外断熱> SW-Gパネル(LIXIL製) A種硬質ウレタンフォーム保温板1種相当
熱伝導率0.024W/mk 45mm
【小屋断熱(W断熱)】
<小屋断熱> SW-Gパネル(LIXIL製) A種硬質ウレタンフォーム保温板1種相当
熱伝導率0.024W/mk 100mm+100mm
弊社の基本仕様は壁断熱が100mm、小屋断熱が100mmとなります。基本SW-Gパネルを採用していますが、理由は2点あります。1点目は充填断熱(柱間のみの断熱)だけで5地域の断熱等級6のUA値0.34(W/㎡K)を確保しやすいこと、2点目は壁内結露保証35年がお客様に担保されることです。現在熱伝導率が0.024W/mkと高性能ですが、実はコロナ前は0.019W/mkとさらに高性能でした。近々0.019W/mkに戻るという噂もあるので、そうなればお客様にとってもさらにメリットが出てきます。
施工詳細(壁)
まずは充填断熱であるSW-Gパネル100mmを敷きこんでいきます。このパネルはパーティクルボードと一体になっているため外側から入れていきます。
すべての充填断熱施工が完成したら、外断熱にSW-Gパネル45mmを施工していきます。ビスは外壁外断熱用の強度の高いパネリードL120を使用します。
断熱材の目地箇所にはコーキングの上に気密テープ処理を行います。これを怠ると、外でも結露する可能性があります。またビス穴にも同様に気密処理を行います。
窓など重量のある外部部材を取付する箇所は断熱ではく、同じ厚みの木材を取付していきます。
外周面の躯体である柱などは一切外気に直接触れ合わない状態になります。
その後、透湿防水シート張り⇒下地張り⇒外壁張りと進んでいきます。黒色の透湿防水シートについてはまた別の機会にでもお話させて頂きたいと思います。
外壁の雨仕舞が済めば、屋内からの断熱・気密処理になります。あらゆる接合部コーキングはあたりまえ。穴あけした箇所も念入りに断熱&気密処理を行っていきます。
一点忘れてはいけないのは窓枠と柱の間の断熱処理。この処理はほとんどのハウスメーカーや工務店さんが見落とす箇所になります。こちらを見落とすと、熱橋の原因になります。かなり細かな箇所ですのでウレタン断熱で対応。
壁の気密・熱橋対策も万全でした。
施工詳細(小屋)
上棟時に二階の梁・桁を組んで、小屋束を建てた後にSW-Gパネル100mmを2重に敷きこんでいきます。外部からの気密処理を含めた作業を完成しなくては屋根の始末ができないため、上棟では毎回バタバタ。ですので、小屋断熱の写真は少なめ(汗)
梁・桁の木部上から断熱材を載せていくので、梁・桁の木部は外部の空気に直接触れ合いません。
上部が小屋断熱になりますが、2重になっているのが見て取れると思います。その後、実は屋内の点検口から45mmの断熱をさらに追加しております。計算上含まれませんが、合計245mmの小屋断熱になります。
内側の気密断熱処理もご紹介。最初は気密処理でコーキング。
その上からウレタンで断熱処理。金物検査が終われば、金物自体にもウレタン断熱処理を施していきます。小屋の気密・熱橋対策も問題なしでした。
まとめ
今回2部に渡ってモデルハウスの断熱・熱橋対策をご覧になって頂きました。一言で「断熱等級7」というのは簡単ですが、等級が上がるに連れて、現場施工能力も同様に高くなければ、ただの机上の数字になってしまいます。弊社は年々その技術力は上がっていってると実感しています。
「じゃあ、一般の人がどうやってその建築会社さんの能力がわかるの?」と聞こえてきそうです。私は一般のお客様がその建築会社さんの現場施工能力を見極めるのが「構造見学会」だと思っています。
真夏真冬の建築途中の現場だったら最高です。まだボードを張ってない状態でどれだけ快適かも感じて頂けると思います。仮設のエアコンも設置していればなおよし。完成後はさらに快適になるのですから。逆に、構造見学会を行ってない会社さんはあまりその辺に自信を持ってないと言ってもいいと思います。
多くの方が一生をそこで住み続ける大切なお家です。ぜひ、完成見学会だけでなく、構造見学会も視野に入れておいて頂ければと思います。
最後にモデルハウス完成見学会のお知らせです。(構造見学会でなくすいません 汗)
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本日も最後までお読みくださりありがとうございました。家づくりで何かプラスになったら幸いです。