皆様、こんにちは。
弊社は石川県小松市を拠点に、小松市・能美市・加賀市を中心に家づくりを手掛ける工務店です。私たちは、住まいの性能にこだわり、全棟気密検査を実施し、断熱性能UA値0.34W/(㎡・K)以下、気密性C値0.1c㎡/㎡、耐震等級3という高性能住宅を標準仕様としています。
家の性能は、快適な暮らしと将来的な価値を左右する重要な要素です。
そこで今回は、2025年の住宅補助金制度の目玉である**「GX志向型住宅160万円/戸」**の補助金が、弊社の標準仕様住宅で取得できるのかをシミュレーションした結果をご紹介します。
GX志向型住宅とは? 2025年住宅補助金の注目ポイント
2025年の住宅補助金の中でも特に注目されているのが、GX志向型住宅160万円/戸の補助金制度です。GX志向型住宅とは、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準を大きく上回る省エネ性能を備えた脱炭素型住宅のことを指します。国が定めた省エネ基準よりも厳しい条件を満たすことで、環境負荷を低減しながら快適な住まいを実現する住宅です。

この補助金を受けるためには、建設予定地の地域区分ごとに定められた要件を満たす必要があります。石川県は「多雪地域」に該当し、以下の4つの条件をすべてクリアしなければなりません。
1つ目は、断熱等級6以上であること。これは住宅の外皮性能、つまり外壁や窓などの断熱性能が一定の基準を超えていることを示します。
2つ目は、再生可能エネルギーを除く一次エネルギー消費量を35%以上削減していること。これは、太陽光発電などの再生可能エネルギーを考慮せずに、家そのものの省エネ性能が高いことが求められます。
3つ目は、再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量削減率に関する要件はなしという点で、北陸地域では太陽光発電システムの設置が必須ではないことが特徴です。
4つ目は、高度エネルギーマネジメントの導入で、具体的な基準については今後発表される予定です。
弊社標準仕様住宅で補助金の要件を満たせるのか? シミュレーション結果
弊社の標準仕様住宅で、この補助金の条件を満たせるのか、実際にシミュレーションを行いました。
今回の検証対象となった住宅は、石川県小松市(6地域)に建築予定の南面接道・総2階建て・延床面積25.8坪+吹抜3坪の住宅です。
断熱性能は**UA値0.34W/㎡K、ηAC値0.9、C値0.1c㎡/㎡**と、高い気密性・断熱性を確保しています。
また、硬質ウレタン断熱と基礎内断熱工法を採用し、省エネ性能を向上させています。
さらに、太陽光発電システム4.45KWとHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)を搭載し、エネルギーの効率的な活用を可能にしました。
以下が標準プランパースになります。




その結果、
✅ 断熱等級6以上 → 適合
✅ 再生可能エネルギーを除く一次エネルギー消費量削減率35%以上 → 適合
✅ 再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量削減率129% → 適合
✅ 高度エネルギーマネジメントの導入 → 適合
すべての要件をクリアし、弊社の標準仕様でGX志向型住宅160万円の補助金が取得可能であることが証明されました。
建築業界の現状と高性能住宅の必要性
今回のシミュレーションを通じて改めて感じたのは、「再生可能エネルギーを除く一次エネルギー消費量削減率35%以上」のハードルの高さです。実際にUA値0.46~0.35までのシミュレーションも行いましたが、UA値が0.35を超えると削減率35%を達成するのが非常に難しくなることがわかりました。
現在、建築業界の各社もこの補助金を取得できる仕様を前提にした住宅商品を企画しています。そのため、従来の住宅よりも高性能な仕様が求められる時代に突入しているのです。
つまり、今後の住宅は高い断熱性能と省エネ設計が標準化していく可能性が高いということです。国もGX志向型住宅の補助金を出した目的の一つに「日本の住宅性能のさらに底上げする」意図はあるに違いありません。
高性能住宅のメリットとは?
では、GX志向型住宅のような高性能住宅を建てることで、どのようなメリットがあるのでしょうか?
まず、最大のメリットは光熱費の大幅な削減です。高断熱・高気密な住宅は冷暖房効率が良く、省エネ性能が高いため、毎月の光熱費を抑えることができます。さらに、快適な住環境の実現も魅力のひとつです。高い断熱性能のおかげで、夏は涼しく冬は暖かい快適な室内環境が維持され、ヒートショックなどの健康リスクも軽減できます。
実際、弊社のお客様は年間光熱費わずか4万円程度で、真夏真冬も快適に過ごすことができています。
また、将来的な資産価値の向上も期待できます。今後、国の省エネ基準はさらに厳しくなると考えられますが、GX志向型住宅のような高性能住宅は、基準変更にも対応できるため、長期的に見ても資産価値を維持しやすいのです。そして、環境負荷の低減という観点からも、脱炭素社会の実現に貢献できる住宅を選ぶことは、今後ますます重要になっていくでしょう。
まとめ
2025年の住宅補助金「GX志向型住宅160万円」を取得するためには、高い省エネ性能が求められますが、弊社の標準仕様住宅はその要件をクリアできることが証明されました。今後、住宅業界全体で高性能住宅が主流になっていくと考えられます。家づくりを検討される際には、価格だけでなく、住宅性能や将来的な価値まで考慮することが重要です。
弊社では、高断熱・高気密で省エネ性能に優れた家を提供し、補助金の活用でお得に建てられる住まいをご提案しています。高性能住宅にご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください!
快適な暮らしができる家づくりに向けて、補助金を最大限活用しながら快適な住まいを一緒に考えていきましょう!