2025.04.10

花粉・黄砂がひどくなった季節に!

皆様、こんにちは。
弊社は石川県小松市を拠点に、小松市・能美市・加賀市を中心に「全棟気密検査実施」「断熱性能UA値=0.34W/(㎡・K)以下」「気密性C値=0.1c㎡/㎡」「耐震等級3」の住宅を設計・施工している小さな工務店です。

さて、春の訪れとともに、気温も徐々に暖かくなり、外に出るのが気持ちいい季節になってきました。しかし、この時期に悩まされるのが花粉症です。

私自身も花粉症のため、3月ごろから敏感になっております。今日は曇り空でも、目がショボショボします💦

これから家を新築するなら、花粉対策に優れた家づくりを考えたいですね。今回は、花粉症の方にもやさしい家のつくり方についてお話ししたいと思います。

花粉が家に入るルートとは?

花粉はどのようにして家の中に侵入するのでしょうか?大きく分けて、以下の3つのルートがあります。

  1. 換気システムを通じて入る
  2. 隙間風から侵入する
  3. 人に付着して持ち込まれる

つまり、花粉対策をするためには、「できるだけ花粉を家に入れない工夫」が重要になります。

1. 換気から入る花粉を防ぐ

換気システムは、家の空気を入れ替えるために不可欠ですが、その際に花粉も一緒に入ってきてしまいます。これを防ぐには、

  • 高性能フィルターを搭載した第一種換気システムを採用する
    • 第一種換気は、外気を取り込む際にフィルターを通すため、花粉をしっかり除去できます。
    • フィルター性能が高いほど花粉は入りにくくなりますが、抵抗が大きくなるため、強力な換気扇モーターが必要になります。
  • 換気経路を工夫する
    • 玄関や窓の近くではなく、花粉が入りにくい場所に給気口を設置することで、より効果的に花粉を防げます。

2. 隙間風を防ぐ

家の気密性能が低いと、隙間風とともに花粉が侵入します。

例えば、C値1.0の住宅では、半分以上の空気が給気口以外の隙間から入ってきてしまいます。これでは、いくら換気システムに高性能フィルターをつけても意味がありません。

そこで、C値が低い(=気密性の高い)住宅を建てることが重要になります。

弊社では、C値0.1の高気密住宅を提供しており、隙間からの花粉侵入を最小限に抑えます。

3. 人に付着した花粉の対策

外から帰ってきた際に、衣類や髪の毛に付着した花粉を室内に持ち込んでしまうことも多いです。これを防ぐためには、

  • ツルツルした素材の服を選ぶ(毛糸やフリースは花粉が付きやすい)
  • 髪をまとめたり、帽子をかぶる
  • 玄関先で花粉を払う習慣をつける
  • 風除室を設けて、そこで花粉を落としてから室内に入る

また、洗濯物を外干しするのは絶対に避け、室内干しができる環境を整えておくのも重要です。そのためには、ランドリールームを設けるのが理想的です。

室内に入った花粉への対策

どれだけ気をつけても、わずかに室内に入ってしまう花粉をどう処理するかも重要です。

掃除方法の工夫

  • 掃除機は使わず、雑巾やクイックルワイパーで拭き掃除をする
    • 掃除機は排気で花粉を舞い上がらせるため、かえって逆効果になることもあります。
  • 床材の選び方
    • なるべく自然素材の床を選ぶと、花粉が付きにくくなります。
    • 樹脂コーティングされた床よりも、オイル仕上げの無垢材のほうが静電気が発生しにくく、花粉がくっつきにくいです。

静電気を防ぐ

春は湿度が低く、空気が乾燥するため、静電気が発生しやすくなります。静電気が起こると、花粉が床や壁に吸着しやすくなります。

  • 床も合板より無垢材がベスト
  • 静電気を防ぐため、室内の湿度を適切に保つ

まとめ

花粉症対策の家づくりは、

  1. 家に花粉を入れない工夫をする(高気密・高性能フィルター・風除室の設置)
  2. 入ってしまった花粉を取り除きやすくする(掃除方法・静電気対策)

このような視点を持って、快適な住まいづくりを考えていきたいですね!