2022.02.01

家づくりの優先順位を考えてみる

皆様、こんにちわ。 弊社は石川県小松市を拠点に小松市,能美市,加賀市を中心に 「全棟気密検査実施 、 断熱性能UA値=0.34W/(㎡・K)以下 、気密性 C値=0.1c㎡/㎡、耐震等級3の住宅」を設計・施工させて頂いている工務店です。 家づくりには建てる人,そしてその家族のそれぞれ想いや希望,夢がたくさん詰まっています。 もちろんすべてを叶えられることが一番の理想です。 しかし,予算があることも現実… その中でも,「設備」と「躯体」についてどちらを優先した方がいいか考えてみたいと思います。 まず「設備」とはキッチンやシステムバス,太陽光発電など建物本体とは別のモノ。 この「設備」により「オシャレになる」、「疲れが取れる」、「電気代を減らせる」など さまざまな欲求を満たすことができます。 「躯体」とは建物本体そのもの,建物から簡単に取り外せないモノ。 つまり,柱やサッシ,断熱材が代表格です。 「耐震性がしっかりしている安心感」,「結露しないことからの健康性」,「冬でも暖かい快適性」などが得られます。 ではこの二つをまずは耐久年数で比較してみましょう。 「設備」はエコキュートやエアコンで約10年,キッチンやバスで15~20年で メンテナンスや取替が必要になります。太陽光発電などもパネルは半永久的ですが, パワーコンディショナーはおおよそ15~20年ぐらいでメンテナンスが必要な可能性が高いです。 次に「躯体」の耐久年数です。 私の実家は築年数60年近いですが,柱やサッシは建築当初そのままです。 断熱材はその選ぶ素材,環境(結露していない状況)などにもよりますが,半永久的と考えて良いと思います。 次の比較はリフォームしたときにかかる費用です。 「設備」はキッチンやバスの取替なら100~150万円程度。エコキュートなら40万円程度。 新築時にかかる費用とほぼ変わりません。 しかし,「躯体」に関しては・・・ 断熱材を例にすると,新築時に性能の高い断熱材をオプション100万円追加で工事できたものが, リフォームで断熱材を入れなおすと,400万円以上かかることに。 (内壁,もしくは外壁をはがして断熱改修する必要があるため) これは柱やサッシも同様なことが言えます。 ~今回の結論~ 「躯体」は耐久性が高い上に新築時にしっかり施工しておけばリフォーム時に何倍の費用がかかることはありません。 逆に新築時に100%の希望の「設備」が予算上叶わなくて断念しても, 10~20年後にグレードの高い商品を入れても何倍ものリフォーム工事にはなりません。 住み始めてから「家の中やっぱり寒いからもっとしっかりした断熱材や性能の高いサッシにすればよかった」 という後悔は正直どうにもならないことが多いです。 弊社は住宅リフォーム工事も請け負っていますので,お客様のそんな後悔をよくお聞きするので・・・ それでも価値観は人それぞれ。ご家族の希望が叶えられている家づくりが一番です。皆様の家づくりのご参考になればうれしいです。