
こんにちは。
私たちは石川県小松市を拠点に、能美市・加賀市を中心に住宅を設計・施工している工務店です。
当社の家づくりは、全棟気密検査実施・断熱性能UA値0.34W/(㎡・K)以下・気密性C値0.1c㎡/㎡・耐震等級3を備え、快適で安心な住まいを提供しています。
令和6年能登半島地震で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
小松市内でも瓦や塀、壁が被害を受けた住宅が多く見られます。
まだ、屋根にブルーシートがかかっているところがあります。
地震の被害には活断層の影響だけでなく、「地盤の強さ」も大きく関係しています。
安心して暮らせる家づくりのために、土地の地盤について知っておきたいポイントをまとめました。
1. そもそも地盤とは?
地盤とは、建物の基礎が荷重を伝える地中部分のことです。
地層の種類や成り立ちによって、地盤の硬さや強さは異なります。
住宅を建てる際には、安全性を確保するために地盤調査を行い、必要に応じて地盤改良を施すことが大切です。
現在、地盤調査は義務化されています。
調査をせずに建築すると、地盤の沈下による家の傾きなどのトラブルが発生する可能性があります。
地盤の状態に合わせて適切な対策を行うことで、長く安心して住める家になります。
2. 硬い地盤とやわらかい地盤の違い
① 標高の高い丘陵地や台地は、硬い地盤が多い
丘陵地は「洪積層」と呼ばれる古い地盤が広がっており、基本的に強固です。
ただし、土地の造成が必要になることもあります。
② 平野部は軟弱地盤が多い
低地や埋め立て地は「沖積層」と呼ばれ、比較的軟弱な地盤です。
特に盛土をした土地は、時間の経過とともに沈下しやすい傾向があります。
③ 平野部でも硬い地盤、丘陵地でも弱い地盤がある
丘陵地でも谷を埋めた場所は軟弱地盤になりやすく、盛土と切土の境界部分は不同沈下のリスクがあります。
一方で、砂が堆積したエリアなどは、平野部でも硬い地盤の場所があります。
3. 家を建てる前に確認すべきポイント
✅ 土地探しの段階でのチェック項目
✔ ハザードマップで地震や液状化リスクを確認
✔ 以前に盛土をした土地かどうかを調べる
✔ 地盤サポートマップや地形図で過去の土地の状態を調べる
✅ 購入後に行うべきこと
✔ 地盤調査を実施し、地盤補強が必要か確認
✔ 必要に応じて地盤改良を行う(費用は100~500万円ほどかかることも)
✅ 中古住宅を購入する場合の注意点
✔ 2000年以前に建てられた家は、地盤調査が行われていない可能性がある
✔ 建物の基礎にヒビがないか、傾いていないかをチェック(インスペクション推奨)
✔ 地盤の補強は、後から行うと大きな費用がかかるため慎重に
4. まとめ
✅ 住宅をしっかり支えるには、硬い地盤が安心
✅ 軟弱地盤の場合は、地盤補強を行うことが重要
✅ 土地の情報は、ハザードマップや地盤マップを活用して事前に調べる
地盤は、家の安全性を左右する重要な要素です。
しっかりと調査・対策を行い、長く安心して暮らせる住まいをつくりましょう!