住宅の断熱性能を表す指標に「 UA値」というものがあります。
数値が小さいほど性能が高い(保温性がある)ことを表し、2016年改正の住宅省エネルギー基準UA値0.87(温暖な地域の基準)なのです。
2021年からは、新築住宅のUA値を新築されるお客様に数値を説明することが義務化されます。
ちなみに欧米では0.3が平均値ですから、日本でもせめて0.6以下を目指したいものです。
それくらい断熱性があれば、真冬に暖房が無くても住宅内が10度を切ることはめったにありません。
これから家を建てる予定の方は、ハウスメーカーや工務店、住宅会社に「UA値は、いくつですか?」と質問してみるといいでしょう。
そこで数値を答えられない場合は論外ですね。
例えば、「基準値は満たしています」という曖昧な返答にも気を付けたいですね。
自分の家の断熱性がどの程度あるのかが気になりますよね。
2015年の国土交通省の発表によると、既存の住宅では、無断熱が39%なのです。
UA値0.87以下を満たしている住宅はわずか5%なのです。
特別な対策をしない限り、UA値が1.0以上、つまり断熱性能が低い家が大半といわれています。
住宅内に真冬になると10度をきる危険なスペースがある可能性が高いです。
では特別な対策を説明しましょう。
「柱と柱の間に断熱材を詰めるだけではなく、外壁に断熱をすると、外気温や太陽熱による温度が少なくなるため、建物の耐久性も向上します。家に服をきせているようなものです。」
ということから、新築される方は、高断熱は必須になります。
断熱性が高まると、住宅内の室温が均一に保たれます。
2階や屋根裏など、どこの部屋でも廊下でも体温温度が変わらないというのは、心地良いですよね。
「冬に布団から出られない、夏は、暑くて2階に行けないということがなくなります。目覚めてすぐ行動ができることで生産性が増しますし、室内で無駄なスペースがなくなると住居の利用価値が高まります。」
寒くない家というのは、室内で動き始めることが臆病でなくなるため、活発性が増すといいます。
真冬でも床暖房が必要ないほど床が温かく感じることです。
新築される方、リフォームをお考えの方は必ず「UA値」のことを住宅会社、工務店には聞いてもらいたいです。