皆様、こんにちわ。
弊社は石川県小松市を拠点に小松市,能美市,加賀市を中心に
「全棟気密検査実施 、 断熱性能UA値=0.34W/(㎡・K)以下 、気密性 C値=0.1c㎡/㎡、耐震等級3の住宅」を設計・施工させて頂いている工務店です。
昨今エネルギー問題は情報番組でも毎日取り上げられる重大ニュースです。2022年冬は電気会社から国の節電プログラム推進事業として「冬の節電応援キャンペーン」と題して参加するだけで2000円相当のギフトカードやポイントを進呈されます。さらに昨年対比で節電できたご家庭にはさらにお得になるようです。
私も昨日参加しました(笑) ペナルティーがないのでメリットしかないですからね。
さて,今回はその住宅のエネルギーについてか書かせて頂きます。
住宅で使われるエネルギーって?
「節電,節電」といってもそもそも住宅に多く使われるエネルギーが何か知っていなければ本末転倒です。小さい消費エネルギーを節電していても効果は少ないので。一般的にエネルギー消費が多いものとして考えられるのはエアコンなどの暖冷房機器や調理機器などでしょうか。実際はどうなのでしょうか?
一次消費エネルギー消費量
弊社は石川県小松市・能美市・加賀市を中心に注文住宅を建てさせて頂いている工務店ですが,多くのお客様はZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)を選び建てられます。そのお客様には国の補助金をご提案・活用させてて頂くのですが,国への提出資料の中に「一次エネルギー消費量」というものがあります。
「一次エネルギー消費量」とは建築物のエネルギー消費性能を評価するときの指標で建物の利用に伴う直接なエネルギー消費量のことをいいます。住宅の外皮性能(UA値やηAC値など)と住宅内で使用する設備機器「暖冷房設備」,「換気設備」,「給湯設備」,「照明設備」,「家電などのその他の設備」で年間の一次エネルギー消費量を算出していきます。
以下が実際に国に提出する「一次エネルギー消費量計算結果」の資料の一部になります。
実際建てる住宅の「設計一次エネルギー[MJ]」と「基準一次エネルギー[MJ]」を比較して何%エネルギー消費量削減できているかによって補助金が取得できたり,金額が変動していきます。
エネルギー消費量の多いのは「暖房設備」の次に「給湯設備」
先程の「一次エネルギー消費量計算結果」の縦軸に暖房設備~その他の設備の設計一次エネルギーが記載されていますが,最も消費が高いのは暖房設備の15642[MJ]で次に高いのは給湯設備13414[MJ]にとなっています。
皆様「給湯設備ってそんなにエネルギー消費してたの!?」っ思いませんでした?私は初めて計算したときは衝撃でした。
過去私はお客様へ給湯器のご提案の手順はエコキュートでしたら家族の人数をお聞きして370㍑か460㍑か決定して,後はお自動掃除があるかなどの機能で機器選定をしていました。「省エネ」という観点が全く抜けていたんです。
その理由は「給湯器がエネルギー消費が高い」ということの理解不足からなるものでした。
その後はエアコンと同様に省エネ性の高い給湯器を積極的にご提案しています。
給湯器の省エネ性はどこを見たらいい?
ではエコキュートの省エネ性はどこで判断したらいいのでしょうか?弊社では給湯器はエコキュートが最も選ばれていますのでそちらで見ていきたいと思います。
それぞれの商品名の右下に「年間給湯保温効率 」と書かれています。
年間給湯保温効率=1年間で使用する給湯とふろ保温に係る熱量÷1年間で必要な消費量
この数字が高ければ省エネ性は高くなります。
ちなみに上記のカタログのエコキュートは標準タイプで年間給湯保温効率は3.3です。経験上ですが年間給湯保温効率は最低でも3.6は欲しいところ,弊社のお客様には3.8の商品をご提案しています。三菱では現在4.2が最高値のようです。
太陽光発電システム+エコキュートする場合には
太陽光発電システムとエコキュートを導入する場合にはエコキュートメーカーに別売りのアダプタが存在します(通常のリモコンに内蔵しているメーカーもあります)
エコキュートは通常お昼よりも安い夜間電力でお湯を沸かすことを基本としていますが,このアダプタを設置することにより,天気予報を使って発電できる日は自動で日中湯沸かしを行ってくれます。
以上の表は自宅のある日のリアルな回路別電気料金になります。エコキュートは9時~11時30分に湯沸かしを行っていることがわかります。(売電よりも買電のほうが単価が高いため,自家消費した方がお得です)
アダプタはリモコンとは別売りでもおおよそ定価20000円程度になります。(配線は必要の可能性あり)
太陽光発電システムを導入される際はさらに省エネになるのでおススメです。
まとめ
今回は住宅で意外と多く使われているエネルギーである給湯器設備について書かせて頂きました。ハウスメーカーさんや工務店さんにおまかせで機種選定するのもいいですが,省エネ性をしっかりご自身で確認してから決定することが良いと思います。エネルギーが高騰する時代を経済的に乗り越えていきたいものです。少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。本日も最後までお読みくださりありがとうごいざいます。