2024.10.20

脱衣場にヒーターいる?

皆さまこんにちは。
弊社は石川県小松市を拠点に小松市,能美市,加賀市を中心に
「全棟気密検査実施 、 断熱性能UA値=0.34W/(㎡・K)以下 、
気密性 C値=0.1c㎡/㎡、耐震等級3の住宅」を設計・施工させて頂いている
小さな工務店です。

今日は、新築の現場で電気配線やスイッチ、コンセント、
照明器具の打合せを行っています。

引越後の住んだ後のイメージをしていただき、
ここでどんな家電を使うか、想像しながら打合せをしています。

そこで、「脱衣場に、冬にヒーターいります?」という質問が出ました。

しっかり断熱され、適切に空調計画がされた住宅であれば、
暖房機はなくても大丈夫です。

先日も、弊社の家づくり教室で、受講して下さった方が
「エッ、脱衣場にストーブいらんの?」

この方は、6年前に新築した方で何度も「本当にいらんの?」
と聞いてこられました。

弊社で新築されたお施主様で脱衣場に暖房機を使用されている方は
いないです。

そのようなことから、

高気密・高断熱住宅にお勧めの暖房器具について

お話しましょう!

1、高気密・高断熱住宅の暖房効率は?

 夏涼しく、冬は暖かく過ごせるという高気密・高断熱住宅ですが、
 その暖房効率とは、どれくらいなのでしょうか。

*エネルギーロスが少なく暖房効率が良い

 今までの住宅は熟練の大工さんの手によって建設されたとしても
すき間ができ、家の内外の空気が出入りするため暖房がききくい家でした。

一方、高気密・高断熱住宅は、今までの家よりも隙間を作らないように
建てられているため、エネルギーロスが少なく、暖房効率が良くなるのが
メリットです。

隙間がないので、暖房を使って温めている部屋の空気が外に漏れにくく、
外からの冷たい空気も入りにくくなります。

このようなことから、高気密・高断熱住宅は魔法瓶のような家と言われる
ことがあります。

アイラシックホームの住宅は、エアコン1台で家中温めることができ、
かつ、暖房器具の使用が減ると二酸化炭素削減にもなるので、高気密・
高断熱住宅は環境にもやさしい住宅として知られています。

*室内で発生した熱を蓄積する仕組みがある

高気密・高断熱住宅では、発生した熱を蓄積する構造なので、一度暖房器具を
使って部屋を暖かくすると、その温かさは維持されます。

温度が維持されるということは、暖房コストの削減になります。

つまり、高気密・高断熱住宅は、暖房コストを従来の住宅よりも少なくすること
ができます。

高気密・高断熱住宅に使用しない方がよい暖房は?

今までの家に住んでいた場合、暖房器具を選ぶ際は、暖房器具の値段や高熱費の
安さ、手入れのしやすさなどを重視していたのではないでしょうか?

一方、高気密・高断熱住宅では、そのような構造の特徴から健康のため、安全の
ためにも使用しない方がよいとされる暖房器具があります。

【石油ファンヒーターやガスファンヒーターは換気が必要】

一般的に冬の暖房器具としてよく使われている石油ファンヒーターやガスファン
ヒーターですが、高気密・高断熱住宅ではこれらの機具は控えた方がよいです。

なぜなら、石油ファンヒーターやガスファンヒーターは継続して使用すると、部
屋の二酸化炭素濃度が上昇するからです。

二酸化炭素濃度が上昇するので1時間に2,3回、換気を行うことが必要になります。
そんなに窓を開けて換気をすると、その都度冷たい外気が入ってきてしまうので、
なかなか部屋が温まりません。

こんなに窓を開けていれば、高気密・高断熱住宅の特徴を活かすことができません。

今までの住宅においても長時間締め切ってのファンヒーターの使用は危険ですが、
更に空気の出入りが少ない高気密・高断熱住宅ではより危険になります。

もし換気することなくファンヒーターを使い続けた場合、酸欠や一酸化炭素中毒
など命に係わる事態に陥ることがあることを忘れないでほしいです。

実際、アイラシックホームの住宅では、石油ファンヒーターの使用は禁止してい
ただいております。

高気密・高断熱住宅におすすめな暖房器具は?

【おすすめ・エアコンです:室温に合わせて温度を自動調節できる】

高気密・高断熱住宅では住宅の性能事態が優れているので、今までの住宅よりも
エアコンに高い暖房能力を求める必要はないかもしれません。

さらに近年は、遠隔操作をして家の室温も管理できるものもあり、電気代も抑え
ることができます。

高気密・高断熱住宅において室温に合わせて温度を自動調節できるエアコンを24
時間使い続けたとしても、今までの住宅よりも大幅に電気代を抑えることができる
でしょう。

まとめ

高気密・高断熱住宅住宅では、石油ファンヒーターやガスファンヒーターは、使用
してはいけないということです。

建築会社さんは、お引渡しの際は忘れずそのことをお話してあげてほしいです。
なぜなら、先日も会社に来られたお客様が量販店でファンヒーターを買ったと
おっしゃっていました💦
住宅会社さんから石油ファンヒーターを使わないで!と言われなかったとおっ
しゃっていました。