2024.05.14

新築高騰中?「家の建て時は?」

弊社アイラシックホームはは石川県小松市を拠点に小松市、能美市、加賀市を中心に

「全棟気密検査実施 、 断熱性能UA値=0.34W/(㎡・K)以下 、気密性 C値=0.1c㎡/㎡、耐震等級3の住宅」の住宅を設計・施工させて頂いている工務店です。

今年4月から住宅設備が値上がり、生コンクリートも値上がり
板金屋さんからは「5月からは、板金材料も値上がりする」と連絡がありました。
また、建材屋さんからは「6月から運送費が別にかかります」という連絡もありました💦

「では、建て時はいつがいいの?」

「待っていたら安くなるの?」

といろいろ考えている方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は私が考える「建て時に」についてお話します。

2022年は、相次ぐ価格高騰により市場が冷え切っていた

住宅業界では、「ウッドショック」による資材の価格高騰があったのは記憶に新しいと思います。
しかし、現場ではコロナ渦以前から資材の値上がりの影響はあったようです。

*日本の木材の自給率は?

現在の木材の自給率は、食料自給率と同じくらいで約40%です。
残りの約60%は輸入木材に頼っています。
木材も原油や食物と同じように、アメリカや中国で需要が高まると、価格が高騰し、手に入りにくくなります。
この木材価格の高騰や供給不足感がウッドショックと言われていました。

ウッドショックは、2020年ごろから起きたと思われているので、コロナの影響と思われがちですが、そうではないのです。
今回のウッドショックの原因は、大きく分けて次の2つだと言われています。

1、アメリカの住宅市場の活性化
2,ヨーロッパからの輸送コストが上がったため

①は、アメリカの低金利政策によって住宅が購入が進んだことや、カナダの外虫による影響で木材の供給力が落ちたことなどが原因で資材が入りにくくなったということです。

②は、米中貿易摩擦の影響でヨーロッパと日本・中国間の船便が減ったことに加え、ヨーロッパとアジア間の開運であるスエズ運河での事故など、いくつかの原因が重なって起きたことです。

これらの出来事にコロナウイルスの流行が重なり、国内の住宅価格がいっそう高騰していったのが、
ここ3~4年です。

この石川県でも価格高騰が起き、体感では以下のような感じかな?

【工務店】

*2500万円の住宅が2800万円
*3000万円の住宅が3400万円
*3500万円の住宅が4000万円

【ハウスメーカー】

*4000万円の住宅が4500万円

約300万円~500万円の値上げは、新車をキャッシュで買うことができるくらいの大きな衝撃がありますね。

こうなってしまうと家づくりを考えているお施主様たちは、中古や建売を検討したり、そもそも家づくりを見送ったりという選択を考えてしまうかもしれませんね。

では、2024年以降はどうなるの?

結論は、住宅価格は下がらないだろうとみられています。

「2024年以降の家づくり」を3つの要因から考える

「いよいよ下がるのでは?」と期待したいのですが、2024年以降は次の要因から、まだまだ住宅価格は下がらないと予測されています。

人件費の増加

一つ目は「人件費の増加」です。例えば、家づくりにおいて大切な職人の大工さんは、数が減ってきており、確保することが年々難しくなっています。資材が高騰したからといって、大工さんの費用を下げるわけにはいかないし、しっかりと報酬を支払わなければ、仕事をしてもらえなくなります。

住宅会社に勤務する社員さんも同じく、働き方改革や昨今の賃上げなどで人件費があがっています。
社員さんたちに関しては、コロナ渦やウッドショックなどでの不景気によって、ボーナスがまともに支払われていないといった方もおられるでしょう。こちらも大工さんと同じく、資材が高騰し住宅価格が高くなるからといって、払わないわけにはいかないでしょう。

エネルギー価格高騰や流通・配送コストの値上げ

二つ目は、流通や配送コストの便乗値上げとエネルギー価格の高騰です。
住宅はいろいろな資材を使って建てられています。国産材を使ったとしても、流通・配送コストは影響してきます。配送業者さんたちにも人件費や設備費、資材費という経費があり、その値上げが建設コストをいっそう引き上げる可能性は十分に考えられます。

近頃の国内外の情勢により、エネルギー価格も高騰中です。ガソリンや電気は、家づくりには必須となってくるものです。

「住宅性能」に求められる基準が上がっている

三つ目は、住宅に求められる性能がどんどん上がっていることです。

住宅に限らず、スペックが上がればその分値上がりするのは自然なことです。
国や自治体から求められる”基準”をクリアするためには、一定以上の性能を確保しなければなりません。住宅性能という面からも、そう簡単にコストカットできにくくなっています。

「家の建て時」はいつがいいの?

以上の三つの要因から、これからのなかなか住宅価格は下がらないとみられています。人件費やエネルギー価格も住宅性能も、これから数年待ったところで簡単に下がるモノではないですね。

家づくりは、そのご家族の最大イベントです。住宅の価格はそう簡単に住宅の価格は下がることはありませんが、お施主様やそのご家族は、何十年と住み続けるものになります。下手に妥協すると、あとあと残念な気持ちになってしまうかもしれません。

購入時期が遅くなるほど、入居期間が短くなり、含み益の額が小さくなり、損切りリスクが高くなると考えた方がいいです。

市場をチェックしながら、いつ下がるかわからないタイミングを待つよりも、本人やご家族と相談し、「建てたい!」と本気で思った時が一番よい建て時ではないでしょうか。

お施主様の立場になって家づくりを進めてくれる住宅会社をみつられるとよいですね。