2025.08.26

なぜ今、断熱性能が「本当に」重要なのか?

こんにちは、アイラシックホームです。
弊社は石川県小松市を拠点に小松市,能美市,加賀市を中心に

「全棟気密検査実施 、 断熱性能UA値=0.34W/(㎡・K)以下 、気密性 C値=0.1c㎡/㎡、耐震等級3の住宅」を設計・施工させて頂いただいている工務店です。

この「性能を担保した住まいづくり」は、とくに2025年の異常気象を前提に考えると、より重要性を増していると感じております。
今回は、断熱性能の重要性についてお話しします。

1.日本の断熱基準は「推奨」で止まっていた歴史

1999年に制定された「断熱等級4」は、最高ランクとして扱われ、法的義務ではありませんでした。
その結果、多くの家が「外は寒さ、暑さが当たり前」とされる低断熱のまま、家が建てられてきました。

そこには、文化的背景も関係しています。
以前は「冬の寒さで鍛えられる」「家電省エネが優先」といった意識が根強く、建物の性能は後回しにされてきました。
しかし近年では、ヒートショック(温度差による血圧急上昇)、高温時の熱ストレスなど、住宅と健康の関係に対する理解が深まり、「断熱は命を守る性能」へと位置づけが変わっています。

2.2025年4月からは“義務化”された断熱基準

2025年4月から、省エネ基準に沿った断熱性能の義務化が新築住宅に適用されました。
すなわち、UA値や一次エネルギー消費量の基準を事前に満たさない家は建てられない時代となったのです。

またHEAT20基準によるG2・G3グレードの指標も注目され、当社では地域区分に合わせたG2水準(UA値0.34以下)以上を標準とし、新しく建てた物件では、さらに上のG3水準(UA値0.19)を実現しています。
家を建て、実際に住み快適を自ら体感することで、断熱性能の高いお家が必要だということを日々実感しております。

3.断熱の目的…「快適」「健康」「省エネ」はもはや一体の価値

断熱の役割は「冷暖房の熱を逃がさない」ことだけではありません。健康に不可欠な室温の安定化もその中核です。ヒートショック対策として、家中を18℃以上に保てる設計が推奨されています。

加えて、2025年は電気代・燃料価格の高騰が続き、断熱による光熱費削減は「家計の助け」にもなっています。実際、高性能住宅では従来の住宅に比べて年間数万円~数十万円の差が出るケースもあります。
弊社が見学会を開催している年間電気代4万円の家は、断熱等級4の家に比べ、年間30万円以上削減出来ています。

4.2025年・小松市の異常気象が教える「家の必要性」

猛暑の記録更新:小松市「40.3℃」の衝撃

2025年8月4日、石川県小松市で観測史上最高の40.3℃を記録。これは猛暑警戒レベルを超えた「災害級の暑さ」で、県内外で大きく報道されました。

TBS NEWS DIG+2tenki.jp+2

豪雨・半日で300mm超!金沢エリア冠水

8月7日には金沢市で12時間雨量331.5mmを観測(平年8月の1ヶ月分に相当)し、線状降水帯の影響で大規模な洪水・冠水が発生。交通寸断、人命救助も行われ、災害対策本部が立ち上げられました。朝日新聞+2tenki.jp+2

さらに同日には、金沢市で6時間雨量が218.5mmと観測史上1位を記録するなど、局地的豪雨が顕著となりました。hokkoku.co.jp+8tenki.jp+8朝日新聞+8

5.快適でない家は、異常気象時に命の危機へ

猛暑や豪雨の時、家の中が快適でなければ…

  • 熱中症のリスクが急上昇(エアコンで冷えない部屋、温度ムラのある家)
  • 豪雨時に家から出られない閉塞感(洪水や土砂で外に出られず精神的にもつらい)
  • 停電時に猛暑が直撃(冷房も使えず体温調整ができない/過酷な環境にさらされる)

とくに高齢者や体調のすぐれない方にとっては「家が守ってくれない」住環境は、取り返しのつかない大きな負担になります。

6.今求められるのは「住める家」そのもの

こうした異常気象に備えた住める家とは、

  1. 高断熱・高気密性能(UA値・C値を地域最適化)
  2. 全館冷暖房設計(エアコン1台でも家中快適)
  3. 非常時対応機能の備え(蓄電池・防災設備などの備蓄)

これらが揃うことで、家は住まい以上に「暮らしを守るシェルター」として機能するのです。

まとめ:断熱性能は、未来への安心への投資です

  • 日本の断熱は遅れていたが、2025年にようやく義務化へ。
  • 実際の2025年夏、小松市の“40.3℃”や金沢の“300mm超の豪雨”が住まいへの依存性を浮き彫りに。
  • 快適でない家は、異常気象時に住む人を追い詰めることも。
  • 異常な気温、異常な気候が続く今、性能と備えを備えた住まいこそが「資産以上の価値」であると考えます。

アイラシックホームでは、小松市や周辺の地域特性(猛暑・豪雨の傾向)を踏まえ、G2〜G3クラスの断熱・気密を標準仕様としています。快適・健康・安心、そして省エネな住まいを、一緒に形にしませんか?