皆様、こんにちは。
弊社アイラシックホームは、石川県小松市を拠点に、小松市・能美市・加賀市を中心に
「全棟気密検査実施、断熱性能UA値=0.34W/(㎡・K)以下、
気密性C値=0.1c㎡/㎡、耐震等級3の住宅」を
設計・施工させていただいている小さな工務店です。「お家の収納は、平面上で13%は必要」と、昔からよく言われてきました。
たとえば、30坪のお家なら約8畳分。つまり1畳の収納が8か所あるようなイメージです。
昔の収納、実は使いづらい?
かつての収納は、奥行きが3尺(約91cm)あり、実際に使える奥行きは75cm程度でした。
これはお布団や座布団を収納するにはちょうどよかったのですが、現代の生活スタイルには合っていません。
洋服を収納すると、奥に約30cmの空きができてしまい、つい手前に物を置いてしまいがち。
そうなると、奥にしまった物が取り出しづらくなります。

奥行きが深すぎると、引き出しも使いにくい
奥行き91cmの収納用引き出しも販売されていますが、実は深くてとても使いにくい…。
せっかく作った収納でも、使えているのは全体の半分〜2/3程度というケースが多いのです。
また、ウォークインクローゼットは人が歩くスペースが必要なので、実質的に使える収納部分は見た目よりもかなり少なくなってしまいます。
「収納率13%だから大丈夫!」ではない
図面上で収納率13%を確保していても、奥行きや形が悪ければ片付かない家になります。
単に数字で判断するのではなく、「実際に使いやすい収納」かどうかがとても重要です。
これから家を建てるなら「壁の面積」に注目!
これから家づくりをされる方には、「収納率」よりも、収納に使える壁の面積に注目することをおすすめします。
収納家具を置いたり、造作で棚を作ったりするには、まず“壁”が必要です。
最近の生活用品はどんどんコンパクトになっており、深い収納は必要なくなってきています。
奥行き45.5cmの収納がちょうどいい!
実際、奥行き45.5cmの収納のほうが、圧倒的に使いやすいという声が多く聞かれます。
深すぎないことで出し入れがしやすく、収納の全体を把握できるのがポイントです。
「奥行き91cmで収納率13%の家」よりも、「奥行き45.5cmで収納率10%の家」のほうが、片付けやすくて暮らしやすいと感じる方が増えています。

最後に:設計段階で“奥行き”も確認を!
もしかすると、まだ奥行き91cmの収納を当たり前のように計画している工務店もあるかもしれません。
収納の「数」や「広さ」だけでなく、「奥行き」もチェックしておくと、ずっと使いやすいお家になりますよ。
せっかくの注文住宅。“本当に使える収納”かどうか、ぜひ確認してみてくださいね!