今回の建築地は小松市。お客様は新築する際「吹抜」を設けることが大きなご希望でした。そこでいろいろ建築会社の完成見学会に足を運び相談に行ったそうです。
しかし,各社営業さんは口を揃えて「吹抜にすると冬は寒いよ」,「いいのは見た目だけ」,「やめたほうがいいですよ」と否定的な返答だったようです。
弊社の内見会にもお越しくださり,その際「吹抜」の話をしました。
「吹抜は積極的に作って大丈夫ですよ。その方が冬場エアコンの暖気が上に上がり,設計によってはエアコン1台で快適に過ごせます」と1社だけ肯定的に捉えてくれたそうです。
それがきっかけで弊社とご縁ができ新築のお手伝いをさせて頂くことにつながりました。
玄関から入ると,廊下はなくリビングが見えます。廊下をなくすことで建物を広く見せることが可能です。
しかし,これができるのは住宅性能(断熱性,気密性)が高いという裏付けがあるということが大前提。
ちなみにこの住宅はUA値=0.35で国が定めるG2グレード基準0.46(6地域)をはるかに上回る数値です。
リビングはダウンフロア。壁を設けずとも別空間にする効果があります。ソファーに座らずとも簡単に腰掛けれるところもうれしいですね。
みんな集まってスポーツ観戦などイメージするとわくわくします。
ご家族用の玄関。重い買い物袋を持った奥様の動線を軽減するためでもあります。シューズクロークに姿見を設置すれば身だしなみもバッチリ。
600角の大きなタイルもかなり映えます。
ダイニングキッチンに入ると,すぐにパントリースペース。すべてのリモコンも見えづらい箇所にニッチでひとまとめにしています。
3畳の脱衣スペース。洗面台を別スペースに設置しているため,脱衣→洗濯→部屋干し→収納が十分可能です。
1階に寝室を設けています。そうすることで最終的には平屋の暮らしが可能になります。
南面にサッシを設けているので,光がよく入ります。外部の軒樋も700mm伸ばしているので,夏場の遮熱も意識して設計しています。
お客様のお子様も大きので,今回は通路壁をなくし,階段と同じく鉄骨手摺にしました。そのおかげで開放感大。
ホワイトのつや消しアイアンは北欧デザインと相性抜群です。
2階には学習やお仕事用のカウンタースペースとお子様が遊べるキッズスペース。「ごはんできたよ~」,「はーい」と1階と2階の会話も楽しそう。
2階は洋室が2か所。
天井高さ2400mmに合わせたハイドアも弊社は標準です。
クローゼットには扉を設けず,カーテンBOXを造作してロールスクリーンに。見た目もスッキリですし,収納も広くとれる利点があります。
太陽光発電が7.2KW載っている高気密高断熱ZEH住宅です。エネルギー供給が不安定なこの時代に大きな安心を与えてくれますね。