自然の光と風を活かす

アイラシックホームの「パッシブ設計」は、本物の高気密高断熱とZEH(ゼロエネルギー住宅)+自然光や太陽熱を活かした設計の組み合わせで、心地よい暮らしを実現しています。

快適さと省エネを両立する
パッシブ設計

パッシブ設計とは、太陽の熱や光、風などの自然エネルギーを活かして快適な空間を生み出す設計手法です。

「passive(パッシブ)」とは「受動的」という意味で、自然から受け取るエネルギーから快適な暮らしを生み出すことです。
その逆は「能動的」を意味する「active(アクティブ)」です。先進技術を利用してエネルギーを作るエアコンやエコキュート、エネファームなどが該当します。

これらを設計に取り入れることで、自然エネルギーを最大限活用した、省エネで快適な暮らしの実現につながります。

PASSIVEACTIVE
パッシブ設計の手法

パッシブ設計
の手法

断熱・気密性能を高める
夏の太陽光の日射遮熱
冬の太陽光の日射取得
自然風利用(通風計画)
昼光利用

自然の力を活かすメリット

パッシブ設計を取り入れた住宅の一番のメリットは省エネです。

8月の真夏や12月~2月の真冬以外は、エアコンなどの冷暖機器を出来るだけ使わず、自然風や太陽熱で暮らすことが可能なため、電気・ガスなどの光熱費を大幅に削減できます。日中、照明器具ではなく自然光を利用して生活することも同様です。

自然の力を活かすメリット

まだまだある!
パッシブ設計のいいところ

まだまだある!パッシブ設計のいいところ
  • 家族が健康的に暮らせる

    室内の温度差を少なくできるため、ヒートショックなどの疾患のリスク軽減になります。

  • 子ども達に豊かな自然を残す

    一般住宅と比較すると大幅な省電力化が可能なため、CO2削減に繋がり地球環境保全に貢献できます。

では、どのようにしてパッシブ設計で自然の力を活かし、年中快適な住まいを実現するのか、3つの項目に分けてご紹介します。

夏は日差しを遮り、
冬は日差しを取り込む

アイラシックホームでは、夏の日射の遮熱と冬の日射の取得を最大限に行える建物の配置・窓の配置を考慮して設計します。

夏の場合:夏の日射の遮熱冬の場合:冬の日射の取得

方角による窓の配置を考える

断熱・気密を高めれば、熱エネルギーは逃げにくくなります。冬は暖かく心地よいのですが、問題は夏です。冬同様に夏も室内の熱は逃げにくくなります。
断熱・気密をしっかりしているのにどこから熱が入ってくるのか?それは「窓」です。 そのために重要なのが窓の配置になります。

方角による窓の配置を考える

窓の配置には
方角が重要!

窓の配置には方角が重要!
  • 東面・西面

    夏場の朝日や夕方の西日がとても強いため、窓の数は少なくしたり、小さくします。

  • 南面

    冬場の日射の取得や採光も考え、可能な限り大きな窓や数は多めにします。
    なんと、取得できる日射熱は電気ストーブ1台分(約700W)。
    ※ただし北陸の冬の日射時間は東京と比較すると1/3と少ないのが実情ですが、太陽熱は無料ですので、取得しない手はありません。

  • 北面

    自然風利用を考慮した設計を行います。

軒や外付シェードで遮熱する

夏の時期は南面は特に太陽が上から差すので、建物の軒や庇オーニングを計画することが重要です。また、外付シェードやブラインドを設置することも非常に有効です。
太陽の熱を遮らない家と遮る家では、冷房負荷は圧倒的に変わってきます。太陽の熱を遮る家の方がエアコンの電気代は大幅に少なくできます。

軒や外付シェードで遮熱する

窓の配置で風通しをよく

遮熱対策を行っても、どうしても家には多少の熱が溜まります。
窓の配置を工夫し、夏前や春秋の朝晩の涼しい風を取り込み熱を外に排出し室温を下げることで、設備に頼ることなく快適な毎日を過ごすことができます。

自然と土地を理解し
現地確認をもとにした提案

気象庁から地域の風の特性を現した風配図という資料があります。
その風配図をもとに建築現地で、どのように風が吹いているのか、近隣の建物の窓の位置も確認した上で、窓の位置や種類をご提案しています。

自然と土地を理解し現地確認をもとにした提案

空気の特性を活かす自然換気

暖気は比重が軽いため上昇し、冷気は比重が重く下降していきます。ですので、暖かい空気は下から上に上昇します。この特性を活かして風を入れることを「重力換気」と言います。
アイラシックホームでは、お客様に吹抜けを取り入れた住宅をご提案しています。吹抜けが1階と2階の風の通り道となることで、重力換気が可能となるのが理由の一つです。

空気の特性を活かす自然換気

自然に風を取り入れる
窓の位置・種類

風を取り入れる手法として「ウインドキャッチ」という方法もあります。
これは風配図などをもとに、縦すべり窓を部屋に2箇所設計し、風をガラスに当てて屋内に風を入れ外に出すことで、風通しを良くする手法です。
一般的によく使われる引違い窓と比較しても、縦すべり出し窓でウインドキャッチするほうが採風は10倍にもなります。また、風の入り口を小さくして、出口を大きくすることでも採風は大きくなります。

自然に風を取り入れる窓の位置・種類

光で満たし室内を明るく

自然光を利用することで、日中の照明が不要になり、光熱費の節約にもつながります。今までの豊富な知識や現地での調査にもとづき、光をどれだけ取り込めるかを考慮した設計を行なっています。

室内を明るくする吹抜けの窓

吹抜けの窓などは日中の採光に非常に有効です。上の階から入った光が下の階の奥まで明るさを届けてくれます。アイラシックホームがお客様に吹抜けを取り入れた住宅をご提案するもう一つの理由です。

室内を明るくする吹抜けの窓

高い位置ほど全体が明るく

天井高さの高窓を計画することも手法のひとつです。トップライト(天窓)なども採光には有効ですが、断熱、雨漏れなどの点を考慮し、アイラシックホームでは積極的にご提案をしていません。
また窓だけでなく、室内の建具の上に欄間やガラス・アクリルなどを設けることで光を通す工夫も可能です。

高い位置ほど全体が明るく