2020.12.29

ゆたイエ塾  選ぶべきじゃない住宅会社②

家づくり

①に引き続き、かなり大切なお話しをさせてもらいます!

前回は、安すぎる住宅会社や値引きする会社がなぜ危険なのか職人さんに焦点を当ててお伝えしましたが、今回は、後2つに焦点を当ててお話しします。

では、安売りや値引きが「建築会社の利益」にどのような影響を与えるかお話しします。

すべてではないと思いますが、驚異的に価格が安い住宅会社の多くは、前回お伝えした職人さんの手間代がものすごく安いことや、そもそも安い材料を使っていることは当然のことながら、何より、利益設定が低いということが言えるようです。

つまり、1軒当たりの利益がものすごく少ないのですが、数をこなすことにより経営を成り立たせているのです。

いわゆる薄利多売ビジネスであるということです。

そうなると、最も経費がかさむと言われている人件費を削る必要が出てきて、現場を動かす役割である現場監督がいなかったり、未熟なスタッフが現場を仕切らなくてはいけなくなってしまいます。

そうなって、気づけば全く違う家に仕上がってしまった・・・ということになってしまうかもしれません。

また、アフターメンテナンスが雑だったり、電話をかけても来てくれないことも考えられます。

もし調子が悪い部分が出たり、壊れてしまった時に、困った状況になってしまいますよね。

さらに、そんな経営をしていたら、いつ潰れても決しておかしくないですよね。

もし潰れてしまった時には、そもそもアフターメンテナンスをたのむところがなくなるという状態になってしまいます・・・

もちろん、建築会社は、一生懸命やらせてもらいますとお伝えするでしょうが、アフターメンテナンスもしっかりさせてもらいますと言うでしょう・・・

しかし、現実はいかがなものでしょうね?

住宅会社は、あなたに30年以上もの長い期間にわたって「高い住宅ローン」を組んでいただき、何千万という買い物をしていただくわけです。

ですので、その責任として会社を継続していく責任があるのです。

そしてあなたが安心して暮らしていけるようにサポートし続ける義務があるのです。

会社を経営し続けるには、適正な利益が必要になってくるわけであり、正当な会社であれば、簡単に値引きしたり、安売りはできないはずです。

ですから、目先の安さや値引きの誘惑にだまされて、後から困ったことになってしまった・・・なんて言うことにならないように、安売りしたり、安易に値引きする住宅会社には、気をつけていただきたいと思います。

家づくり

それでは、最後の3つ目の要素である「家の材料代」について、お話ししますね。

家で使用する材料は、見た目は、同じようなモノでもいくつかのグレードがあります。

例えば、外壁材や床材といった目に見える材料もありますし、断熱材や木材といった見えなくなってしまう材料もあるのです。

そして、どのグレードを選ぶかによって結構価格は違ってきます。

それに加え、それ以上に価格が違ってくる要素となるのが、メーカーさんや問屋さんからの材料の仕入れ価格になるのです。

この仕入れ価格が安いか高いかは、家づくりの価格に大きな影響を与えるのです。

もしかしたら、あなたはこの違いを多く建てている住宅会社と少ししか建てていない住宅会社との違いと思われていたかもしれませんね。

確かに、数の原理はあると思います。

しかし、実際のところはそれだけでもないのです。

つまり、建てている数が多いからといって必ずしも仕入れが安いわけでもないし、建てている数が少ないからといって仕入れが高いわけでもないということです。

このようなことは、その会社の“企業努力”によるものですから、必ずというわけではないですが、“会社対会社”のビジネスも結局は、“人対人”なので、メーカーさんや問屋さんたちから「この会社のために援助したい」と思ってもらえる誠実な会社であるかどうか?が仕入れ価格に大きく影響することになるのです。

とはいえ、多くの会社は、安い材料を使って価格を下げるのではなく、仕入れのコストを下げる努力をすることで、よい材料を使いつつ少しでも安く建てれる努力をしているのですが、よい家を建てようと思えば手間はかかります。

またアフターメンテナンスもしっかりしていかなければいけないですし、それほど安く建てれるわけではないのです。

上記のことから、建築会社を選ぶ時は、ただ価格が安いからという理由で選ばないようにしていただければと思います。

良い会社には、よい職人さんたちとサポートしてくれるメーカーさんや取引業者さんたちがいるので、そこを見極めていくことが建築会社選びでは、大切だということを頭の隅においといてくださいね。

では、次回も家づくりの大切なお話をさせていただきますのでお楽しみに!