ゼロエネルギー住宅(ZEH)のメリット・デメリット
ゼロエネルギー住宅とは、「お家で使うエネルギーよりも創り出されるエネルギーの方が多く、環境にもお財布にもやさしい住宅のこと」です。
これだけだとよいことばかりと思えますが、デメリットは、ないのでしょうか?
ゼロエネルギー住宅についてメリット・デメリットについて調べてみましょう。
メリット1 光熱費を抑えることができる。
ゼロエネルギー住宅での重要なことは、「高断熱」「省エネ」「創エネ」の三つです。
*高い住宅性能と高効率設備によって、お家で使う電力を最小限に抑える「高断熱・省エネ」
*太陽光システムにより、お家の電力を創る「創エネ」これによって、光熱費を抑えることができるのです。
それでは、自分のお家をゼロエネルギー住宅にした理由を調べてみました。
1、光熱費の削減 ・・・・・1918戸(35.6%)
2、快適な住まいの実現 ・・・・・・1762戸(32.7%)
3、地球環境への配慮 ・・・・・・802戸(14.9%)
4、健康優良住宅に住みたかったので・・784戸(14.6%)
5、その他 ・・・・・・99戸 (1.8%)
6、わからない ・・・・・・19戸 (0.4%)
ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス 支援事業調査2018を参考
やはり1位が光熱費の削減ということによりお財布にやさしいは、興味がありますね。
抑えるだけじゃない!買い取ってもらう電力量があるので収支がプラスになる場合もあります。
このように、ゼロエネルギー住宅(ZEH)の実現によってこれまで当たり前に払っていた光熱費をゼロもしくはそれ以下にできる可能性があるのです。
メリット2 自宅の環境が、健康にやさしい快適になる!
ゼロエネルギー住宅の重要な三要素の高断熱の家は、熱を外に逃がしにくく、家の中の温度を一定に保ちやすいという特徴があります。
寒い冬でも室内での体感温度は、温かく感じることができます。
また、ヒートショックを防ぐことができます。
1、 以前住んでいた家よりも暖かく暮らしやすくなった・・・・・79.4%
2、 快適な住まいが実現できている ・・・・・・・・・・73.8%
ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス 支援事業調査2018を参考
実際にゼロエネルギー住宅(ZEH)で住まわれた方の70%以上が「以前住んでいた家よりも暖かく暮らしやすかった」「快適な住まいが実現できている」と回答されていることから効果があることがわかりますね。
メリット3、停電時にも電力を使える
「台風などの災害で停電した」というニュースを見られることがあるかと思いますが、太陽光システムを取り付けていれば停電時にも非常用のコンセントから発電した電気を使うことができます。
ちなみに太陽光が屋根にのっている外観によい印象を持っておられない方もいらっしゃいますが、屋根と一体となった太陽光も販売されています。
外観美にこだわることも可能です。
メリット4 補助金を申請できる
ゼロエネルギー住宅(ZEH)は、国がパリ協定で結んだ国際公約を果たすために推進しているのです。
環境省・国土交通省・経済産業省が連携して、ZEH支援事業を推進しています。
補助金制度の概要は年度ごとに替わるので注意が必要です。
2020年度は、対象住戸が満たす条件で60万円もしくは105万円を補助額として受け取れると発表されています。
(参考:2020年度経済産業省と環境省のZEH補助金について)
ただし、この補助金は全員が必ずもらえるものではないので注意しましょう。
デメリット1 設備費がかかる
ゼロエネルギー住宅(ZEH)は、太陽光発電システムの設置が必要になるため初期導入コストがZEHではない住宅よりも多くかかる点がデメリットの一つです。
デメリット2 外観デザインや間取りに制限がある!
例えば十分な発電量を確保するために、大型の太陽光パネルを設置しようとすると、屋根の形状に制限がでてしまうことがあります。
場合によっては、片流れの屋根に限定されることがあります。
また、間取りに制限が出る場合もあります。
ゼロエネルギー住宅(ZEH)は、エネルギーの消費を抑えることがポイントになるので、それを実現するために例えば「部屋を間仕切ったり、LDKを小さくしなければならない」といった制約が出ることもあります。
デメリット3、太陽光発電は天候次第!
ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス 支援事業調査2018を参考
ゼロエネルギー住宅(ZEH)には、太陽光発電が必ず必要です。
しかし太陽光発電は、太陽光を利用して発電するため、天候の悪い日は発電量が減ります。
そのため、日照時間が短い梅雨や冬は、発電量が減る傾向にあることを把握しておきたいものです。
また、電力の買取についても知っておくべきことがあります。
一つは、「電力の買取金額が年々減少していること」です。
二つ目は「余剰買取電力に期限があること」です。
住宅用太陽光発電の余剰電力の固定価格の買取期間は10年間と定められています。
ずっと買取が保証されているわけではないのです。
10年を過ぎた後は、新たに買取り業者を選び、買取契約などを結ぶなどの対応が必要になります。
まとめ
以上より、ゼロエネルギー住宅(ZEH)は「快適な住まいが実現できる」など住まわれる人にとってメリットも大きいと言えます。
ほとんどの人にとって、お家との付き合いは何十年、時には生涯になります。
長い目で見て、どのような家づくりをしていくべきなのか、を考えてほしいものです。
ご興味のある方は、実績のあるアイラシックホームにぜひご相談ください。