2021.06.22

新築の換気システムの種類は?

こんにちは、

以前に新築には、換気システムが義務付けされたとお話しましたね。

今回は、換気システムの種類と特徴についてお話しましょう。

換気には、「自然換気」と「機械換気」があります。

自然換気は、温度差や風の力を利用して行う換気のことです。

そうですね、最も一般的なのは。『窓を開けること』です。

一方、機械換気は、換気扇のどの機械を使って計画的に換気を行うことです。

 

機械換気は、給気と排気のどちらに機械を使うかで、3つの種類があります。

1,第1種換気 : 機械給気機械排気

2,第2種換気 : 機械給気・自然排気

3,第3種換気 : 自然給気・機械排気 

それでは、それぞれの特徴やメリット・デメリットを調べてみましょう。

《第1種換気》

給気、排気ともに機械を使います。

最も換気のコントロールがしやすい方法です。

しかし計画通りの換気を行うためには、ある程度の気密性が必要になります。

 

そうです、高気密・高断熱住宅には、最高です!

 

第1種換気では、1か所で集中的に取り入れた空気をダクトで各部屋に給気をします。

ダクトを使用するので、

天井裏にダクト用にダクト用のスペースを確保する必要があります。

 

第1種換気のメリットは、熱交換型のダクト式換気システムを使用できることです。

熱交換型換気システムとは、排気と給気の間で熱交換を行い、

冬であれば外気より暖かい空気、夏であれば外気より冷たい空気を入れることができます。

また、外気の取入れは、一か所に集中させて行うので、

高性能のフィルターをそこに取り付けすれば、屋外の花粉やPM2.5 などの汚染物質を

室内に入れにくくすることができるというメリットがあります。

 

 デメリットは、高性能の換気システムやダクトを使用するので、設置コストが高くなることです。

 

「高気密・高断熱住宅向きなので、注文住宅にたくさんお金をかけられる人向きですね。」

 

《第2種換気》

給気のみ機械で行います。

この方法では、室内の気圧が外より高くなるので、

ドアを開けても外気が部屋に入らないという特徴があるので、

住宅では、まず使用されません。

 

《第3種換気》

第3種換気は、シンプルでコストも抑えられ、メンテナンスも容易なので、

住宅では、もっとも多く使われています。

給気は各部屋の壁に取り付けられ給気口から自然に行われ、

排気はダクトを使わず、家の1~2か所に取り付けた換気扇まで空気の流れを作ります。

第3種換気では、室内は、外気より圧力が低くなる「負圧」の状態になるため、

室内の空気あ壁の中に入り込みやすく、室内結露がおきにくいメリットがあります。

 

一方、自然給気だと、給気口からは冬は寒気、夏は、熱気が入ってきて

室内に温度差ができたり、冷暖房の負荷が増えたりするのがデメリットになります。

「一番使用されているのが、この3種換気なんですね」

「でも寒いんですね?」

 

《まとめ》

キッチンやお風呂と比べて、換気システムは、地味な設備ですが、実はとっても重要です!

換気システムのメリット・デメリットを理解してかしこく選らびたいものです。