2022.09.01

数字から読み取る石川県という地域特性

皆様、こんにちわ。

弊社は石川県小松市を拠点に小松市,能美市,加賀市を中心に

「全棟気密検査実施 、 断熱性能UA値=0.34W/(㎡・K)以下 、気密性 C値=0.1c㎡/㎡、耐震等級3の住宅」を設計・施工させて頂いている工務店です。

弊社は普段石川県内で建築させて頂いてます。県内のお客様とお話していて,石川県のイメージをお聞きすると,「夏は暑い,冬は寒い」という返答は必ず返ってきます。

では実際石川県は全国と比較すると,地域環境はどのようなものなのでしょうか?

以下は気温・湿度・降水量等を比較した表です。

まずは石川県の月最高気温31.8℃,月最低気温1.5℃ということから皆様が感じている「夏暑い,冬寒い」は納得できます。こちらの資料は2016年のものなので,現在の月最高温度はさらに上がっているでしょう。

体感的に暑いや不快感を示すのは温度だけでなく,湿度も影響します。

湿度は年平均70%と福井県や富山県と並びかなり高くなっています。

これは年間降水量2391㎜年間降水日数177日という高い数字の影響もありますね。

また以下のデータは年間の降水時間を都道府県でランキングしたものです。

2021年 降水率No.1は「石川」 都道府県お天気ランキング - ウェザーニュース

まさかの石川県が1位を獲得しています!(汗)

いかに石川県が雨降りの地域かということがわかります…

「太平洋側の県の奥様が北陸にお嫁に来て住みだしてすぐ実家に帰った」

なんて冗談みたいなよく聞く話もこのデータからもなぜか納得できます…(涙)

今回日射時間については省きますが,これらのデータから見ても石川県は

「夏は暑く,冬は寒い。しかしそれ以上に湿気の高さが不快感を与えている」

ということがわかります。

ですので,石川県で家を建てて快適に過ごすには

「作ったエネルギーを外に出さない,外の熱を入れない,湿度を屋内にできる限り入れない家づくり」

は必須ということです。

イメージ的には以下のような形ですね。

断熱・気密・換気の関係性 | 記す家

業界でいういわゆる「高気密高断熱住宅」です。

ただ一般のお客様にとって厄介なのは「高気密高断住宅には定義がない」ということ。

どんな工務店も「うちは高気密高断熱住宅です」って言えてしまうんです(汗)

少なくとも断熱性には国の最低基準や目標基準はありますが,(別コラムに詳細あり)

気密には基準はありません。

ちなみに断熱はパソコン上で出せる数字ですが,気密は現場で気密検査をおこなわなければ,

数字はでません。

しかも,ハウスメーカー,工務店の9割以上この気密検査をしてないのが実情です。

以下の写真は弊社気密検査風景です⤵

気密検査風景~

これからの住宅会社選びで重要で基本は

「一棟一棟気密検査を行い,高気密高断熱の定義,明確な目標数値をしっかり持っている会社」

だと私は考えています。

実際,お客様に数字で示し,現場で結果を残すことは思っている以上に努力が必要です。

(だからほとんどの会社さんが行っていないんでしょうね汗)

お客様から別会社の営業マンに「断熱や気密そこそこでいいですよ」、「気密は高すぎると,逆に結露しますよ」

言われました。とお聞きすることがあります。

正直勉強不足ですし,住み始めたお客様のことを全く考えていない会社だと言い切れます…

それでも最後は誰を信じるかです。ぜひお客様と向き合ったまじめな会社を選んでほしいものです。

ちなみに弊社は

「全棟気密検査実施 、 断熱性能UA値=0.34W/㎡K以下 ,気密性 C値=0.1c㎡/㎡、耐震等級3」

の家づくりをお客様に明確にお伝えています。

弊社もしっかり精進して永く快適に過ごして頂ける家づくりを行ってまいります。

ブログお読み頂きありがとうございます。