皆様、こんにちは、
弊社は石川県小松市を拠点に小松市,能美市,加賀市を中心に
「全棟気密検査実施 、 断熱性能UA値=0.34W/(㎡・K)以下 、気密性 C値=0.1c㎡/㎡、耐震等級3の住宅」を設計・施工させて頂いている小さな工務店です。
2023年の夏の暑さは史上最高でした…石川県小松市では8/10に最高気温40℃になり,全国で1位を観測したことは記憶に新しいことと思います。
この日は私も現場に出ておりましたが,外にいるだけで体の水分があっと言う間になくなっていくような初めての感覚に陥りました。
そんな大変な暑さの2023年でしたが,2024年の夏はさらに暑いという情報がでています…
本当にゾッとする話です。しかし,近年の気温の上昇を踏まえれば誰もが想像できる事かもしれません。
となると,せめて家の中だけでも家族が体を休められる快適な空間を作っておきたいものです。
そのためにも何らかの改善案は必要で,今回はリーズナブルで効果的な最も最初に取り組むべき事について書かせて頂きたいと思います。
熱中症のリスクが高まるのは暑さ指標28℃から
熱中症を引き起こす原因は「気温」だけではありません。熱中症を予防するための数値は「暑さ指標」で表すことができ,湿度,輻射熱,気温が大切になってきます。
この暑さ指標は28℃以上になると熱中症リスクが高まることが証明されています。
最初に取り組むことは外部からの遮熱
2024年の夏を乗り越えるために最初に取り組むことは外部からの日射の遮熱です。室内に最も熱が入るのは窓です。従って窓の外側から熱をシャットアウトすることが室内の温度上昇を抑えるためにはかなり効果があると言えます。
昔からあるものであれば葦簀(よしず)や簾(すだれ)であり,現代版がスタイルシェードが代表的です。
既存住宅の高断熱化には何百~何千万円の費用がかかります。しかし,このようなスタイルシェードの取付には窓の大きさにもよりますが,数万円で済む場合が多いです。DIYが得意なご主人様であれば,何千円で済むかもしれません。
まずはさほど費用がかからず,効果性が高いことから取り組むことが大切といえます。
スタイルシェードの効果性
ではスタイルシェードの効果性について考えてみます。
実際のあるお住まいで,似た外気温の日を選定し,窓の日よけがない場合とシェードがある場合の室温環境を比較したグラフが以下になります。
グラフからわかるように最も高い暑さ指標は9:00頃でひよけなしの場合は30℃になり,熱中症厳重警戒ラインを超えています。しかし,シェードありの場合は同じ9:00頃は26.3℃でひよけなしの場合と比べても3.7℃低いことがわかります。3.7℃違えば,室内の快適性に影響が出ることは言うまでもありません。
エアコンの温度を1℃下げる変えると…
室内が暑ければ暑いほど,エアコンへの負荷がかかります。
ちなみにエアコンの設定温度を1℃変えると消費電力は10~13%抑えることが可能になります。
リビングなどの大きな部屋の室内温度が3.7℃違えば,エアコンにかかる電気代が大きく違いが出ることは間違いありません。
電気代の観点から見てもシェードなどによる外部からの遮熱がいかに有効的かが分かると思います。
まとめ
今回は今後の異常な暑さの夏を乗り越えるために,住宅では何から取り組むべきかを書かせて頂きました。近所や町などを歩きながら,住宅を見渡しても,まだまだ外部から遮熱する考え方が浸透していないなあと感じます。来年の夏の対策のためにもまずはシェードの取付をご検討してみてはいかがでしょうか?
本日も最後までお読みくださりありがとうございました。弊社では随時高気密高断熱住宅に関するイベントを実施しております。
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