皆様、こんにちは、
弊社は石川県小松市を拠点に小松市,能美市,加賀市を中心に
「全棟気密検査実施 、 断熱性能UA値=0.34W/(㎡・K)以下 、気密性 C値=0.1c㎡/㎡、耐震等級3の住宅」を設計・施工させて頂いている小さな工務店です。
本日は秋や春の高気密高断熱住宅について。
夏も終わり,すっかり秋めいてきたこの頃。
朝晩は少し冷え込んで日中は外にいれば少し暑い,そんな状態かと。
本日の石川県小松市は最高気温23℃,最低気温11℃でした。
23℃はちょうどいい,11℃は少し寒い
そういう環境の時に高断熱の家の中はどんな温度になるのでしょうか?
秋の高気密高断熱住宅の屋内環境
私の自宅を基に秋の室温環境を見ていきたいと思います。
日射の入り方にもよりますが,おおよそ,23~25℃の間を一定します。
明け方は23℃程度で16時ごろには25℃ほどです。
以下が温度・湿度計の写真になります。
1日の温度変化は断熱性能が上がれば上がるほど少なくなります。
この季節,夏と同じ感覚で夜お布団に入ると,明け方びっくりするほど寒くて
体調を崩したりしませんか?
断熱性能の高い住宅はそういうことがまずありません。
高気密高断熱住宅あるある
この時期の高気密高断熱住宅に住んでいてのあるあるが以下です。
①夜帰ってきて玄関に入ると暖かくて家族に「暖房つけてる?」と聞いてしまう。
(実際はつけていません)
②朝,屋内が暖かいので薄着で玄関を出ると「外寒い!!」引き返してもう一枚上着を取りに帰る
③日中,汗ばんで帰ってくると,涼しくて「冷房つけたっけ?」と焦る
④子供があまりにも薄着で学校に行こうとするので「暖かいのは家の中だけ!」とたしなめる
⑤朝のゴミ出しを半袖で出てしまい,近所の人に驚かれてしまう。
既に高性能な家の暮らしを始めている先輩の住まい手さんなら「うんうん」と
頷いて頂けるかと思います。
高断熱の対局が車の中
この時期の高断熱の対局が車の中です。
車は低断熱の箱です。
朝は社内がキュッと寒く,昼は窓を開ける必要があるほど暑い。
このことからも秋に断熱は無意味なのかというと決してそうではありません。
この中間期にこそ,断熱性の高い家とそうでない家との違いが表れてきます。
高断熱住宅なのにこの時期寒い場合は何か原因がある
UA値0.56程度の家で省エネ基準地域区分 6地域であっても今の季節くらいなら
無暖房でも寒くないはずです。
「あれ?うちの家はそれ以上に断熱性能が高いのに朝晩はしっかり冷えを感じる」
という方がいらっしゃれば,何かに原因があります。
換気が過大なのか,?断熱施工がよくなかったりするのか?気密が取れていないのか?
原因を調べる必要があります。
気になれば,建ててもらった建築会社様に聞いてみるのがいいかもしれません。
秋は自然エネルギーで暮らすことを体感できる
夏はエアコンを使う時期。ですので,一年の暮らしを航海で例えるなら夏の間を
エンジン全開で波をかきわけて進む感じです。
今の秋はエアコンを使わず,自然エネルギーで快適に暮らす時期。
よって,エンジンを休め,自然の恵みを存分にもらうため,帆を張って上手に家の環境を
コントロールする時期になります。
日中,温度が上がりすぎない程度に窓を開けて過ごしてみる。
仕事に行く場合でも防犯上問題ない2階の小窓や通風用の窓を開けて家を出てみたりする。
(その際,横すべり出し窓は雨や防犯に強いので開けっ放しで出かけるのに向いている窓です)
夕方帰ってきて「冷えすぎている!」とか「通風が足りずにちょっと暑い!」という経験を繰り返してエネルギーを使わなくてもこの時期の快適を得る方法を身につけていくことが高気密高断熱でパッシブデザインがされている家の一つの楽しみ方かもしれません。
とはいえ住み始めて2年目ぐらいからこのようなチャレンジをおススメします。
初年度はとにかく高断熱による快適さを体験されるのがよいかと思います。
高気密高断熱+パッシブデザインの家は春と秋を長くしてくれる
高気密高断熱+パッシブデザインがなされた家は一年のうちの春と秋をうんと長くしてくれます。
少なくとも12月に入るくらいまで秋が続くといって良いです。
断熱性能や地域,敷地次第ではクリスマスくらいまで秋が伸びます。
信じられます?クリスマスまで暖房をつけなくてもいい家。
高性能な家はエアコンに頼らない時期を長くしてくれます。
まとめ
秋に断熱は必要ないことは全くありません。春も秋も断熱は効果的です。
そして,高性能であれば,1年のうちの春と秋を長くしてくれます。
明け方の暖かさ,日中の涼しさ。家の中の室温が安定してることは生活のストレス軽減になります。
エアコンを使わない今の時期こそ高性能な家を実感するチャンスなのかもしれません。
本日も最後までお読みくださりありがとうございました。
弊社では随時高気密高断熱住宅に関するイベントを実施しております。
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