2024.03.23

いよいよ花粉がひどくなって!

皆様、こんにちは、

弊社は石川県小松市を拠点に小松市,能美市,加賀市を中心に
「全棟気密検査実施 、 断熱性能UA値=0.34W/(㎡・K)以下 、気密性 C値=0.1c㎡/㎡、耐震等級3の住宅」を設計・施工させて頂いている小さな工務店です。

今日は、久々の晴天になりました。
しかし、憂鬱な花粉のひどい時期にもなりました。

私は、結構ひどい花粉症で、スギとヒノキに反応します。
今日は、曇っていますが鼻水とくしゃみが出ます!

そこで、せっかくこれから家を新築するのなら、花粉の対策に
なるような家を建てたいですね。

では、今回は、花粉症の方にもやさしい家の作り方について
お話をさせていただきます。

花粉が入ってくるルートは

①換気から
②隙間風から
③人にくっついてくる

以上が主になります。
とにかく、花粉を入れない工夫が重要になります。
②の隙間風は無くせばなくすほど花粉症を防ぐには有効になります。

すべての空気がフィルターを通って入ってきてくれればいいのですが、
窓の隙間や玄関ドアの隙間などから入ってくる隙間風は、
ガードされずに家に入ってきてしまいます。

C値1.0でも半分は、給気口以外から空気が入ってきます。
ということは、家が負圧になる換気システムを使う場合は、
C値の低い家をつくることが大切です。

①の換気から入ってくる花粉をシャットアウトするのは
フィルターになります。
高性能なフィルターになるほど、花粉は入ってきにくいのですが、
高性能なフィルターは抵抗が大きいです。
ということは、強力なモーターのついた換気扇がいります。

そこで、第三種換気システムよりは第一種換気システムのモーター
の方が強力なのでその分、強いフィルターが使えます。

③の人にくっついて入ってくる花粉の処理は難しいです。
毛糸などのふわふわした素材の洋服を着ていれば、
たくさん花粉がくっついて入ってくることになりますし、
髪の毛の面積が大きければ、
やはりたくさん花粉が入ってくることになります。

ツルツル、サラサラしている素材の洋服を選び、
髪の毛はなるべくまとめて表面積が小さくしたり、
帽子をかぶったりして家に入れない工夫うをしたいものです。

風除室などを設けてそこで花粉をできるだけ落としてから
室内に入ることも有効になります。

また、もってもですが、洗濯物を外に干すなんてありえないです。

花粉症が気になるのなら、室内干しができるようにしておきたいです。
せっかく部屋干しをするのなら花粉の時期だけではなく、
一年中、干せるようにしておいた方がいいです。
ランドリールームがあると使い勝手がよいです。

どうぞ、暖かくて隙間が少なくて、
良いフィルターのついた家にしていただければと思います。

花粉対策としましては、
まずは何といっても室内に入れない工夫をします。
その次に、入ってしまったた場合は、
その花粉をどうするかという工夫が大切です。

入った花粉を舞い上がらせないようにしたいです。
非常に細かい粒子で構成された花粉は、
掃除機などで吸ってしまうと、
逆に家中に花粉をまき散らすことにもなります。

家の中は掃除はルンバではなく、雑巾やクイックルワイパーで
掃除ができる床の素材がいいですね。

もう一つは、なるべく自然素材にしたいですね。
なぜなら、春は湿度が低くなるので、空気が乾燥すると
静電気が発生しやすくなります。
樹脂などのツルツルな素材でできた住宅は、より多く帯電して
ホコリや花粉を建材に吸着させてしまいます。

ビニールの壁紙よりは漆喰や珪藻土、
合板の床よりは無垢、無垢床もウレタン仕上げよりは
オイル仕上げか無塗装の方が花粉はつきにくいです。

まずは家に花粉を入れないことが最優先です。
次に入れた花粉を取り除きやすくしたいです。

そのような家づくりを考えたいですね。

ではなぜそもそも花粉症があるのですか?

私の小さいときは、このような花粉症はありませんでした。
だって、田舎に住んでいたし、春は山にワラビを取りに行っていましたよ。

花粉症は、ほぼ日本の風土病みたいなものらしいです。
大昔からあった病気ではありません。

日本にスギ花粉が大量に舞い始めたのは、
1970年~80年代からになるようです。

戦後の住宅不足期に、家を建てるために成長期の早い木を
植えなければ!ということで全国に大量にスギを植えられました。

しかし、その成長を待っていることが難しくなり、
海外からの木材の輸入を解禁したのです。

安い海外の木材に押されて日本の林業は敗退していきました。
残ったのは、大量に植えられた杉林です。

なんと、花粉症の根本原因を作ったのは住宅業介でした。

可能なら、たくさんのスギを使った家を建てることで、
日本のスギが消費され、花粉が舞い散る量は少しでも減るかもしれません。

花粉は、治療薬を用意するよりも、スギを有効利用するようにしたら
花粉症は減っていくかも。

未来の子供たちを花粉症の薬漬けの生活を送らせるのか、

そうじゃなくて、少しでも花粉症のない世界を作るように行動するのか、
ぜひ、未来の子供のことを考えて建材を選んでほしいです。