2025.09.04

構造見学会で何を見るべきか?安心できる家づくりのために

皆様、こんにちは。
弊社は石川県小松市を拠点に小松市,能美市,加賀市を中心に
「全棟気密検査実施 、 断熱性能UA値=0.34W/(㎡・K)以下 、気密性 C値=0.1c㎡/㎡、耐震等級3の住宅」を設計・施工させて頂いている小さな工務店です。

お家づくりを考えるとき、多くの方は完成した家の見学会に足を運ばれます。
間取りやデザイン、インテリアなど、完成した姿を見ると暮らしのイメージが広がり、わくわくしますよね(^^)
しかし、本当に大切なのは「家が完成する前の姿」を見ておくことです。
それが、構造見学会というイベントです。
今回は、構造見学会でどこに注目すると良いかを、私たちが日々の現場で大切にしている事実を交えてご紹介します。

なぜ構造見学会が大切なのか?

家は一生に一度の大きな買い物です。その性能や耐久性は、見た目の美しさだけで決まりません。
・断熱材がすき間なく入っているか
・気密処理が丁寧にされているか
・構造材は正しく施工されているか

これらは完成してしまうと確認できなくなります。だからこそ、構造見学会で確認しておくことが、将来の安心につながります。

「机上の数字」と「現場」の両方を確かめる

家づくりでは、UA値やC値など、断熱性能(UA値)や気密性能(C値)や換気性能(Q値)を表す数値がよく出てきます。
これは、夏涼しく冬あたたかい家を建てられる建築会社を手っ取り早く振り分けるのに、とても大切な指標です。
しかし、この数値は「どの程度の性能を目指して建てるか」という目安にすぎません。

その数字を実現できるように、実際の現場で施工されているかどうかは、また別の話です。
例えば、断熱材を入れるときに小さなすき間があれば、机上の性能値は意味を持ちません。
現場での気密処理が丁寧でなければ、UA値も机上の空論となってしまいます。

だからこそ、構造見学会では、数字と現場の施工がきちんと結びついているかを確かめることが大切です。

見学会で注目したいポイント

1. 断熱材の施工状況

断熱材は、家の快適さを左右する大切な要素です。
・隙間なく詰められているか
 ぎゅうぎゅうに断熱材が詰まっていればいいというものではありません。根拠のある詰め方をしているかを聞いてみましょう。
・配管の断熱処理されているか 

2. 気密処理と熱橋対策

断熱性能が高いほど、気密処理・熱橋対策によって、家の性能を大きく左右します。
・すきまはないか
 外とつながる配管周りは、いわゆる「すきま」が生じやすいところです。「この部分までしっかり処理するのか」と思うような細部にまで、施工の手が行き届いているかどうかを見てみてください。
・熱が伝わりやすい部材の対策は出来ているか。
 金属やダクトは熱橋(熱が逃げたり侵入したりする「熱の通り道」となる現象)になりやすいです。熱橋は、温度差をもたらします。温度差は、結露(カビの大好物)の原因となります。
 分からないときは、熱橋対策について聞いてみましょう。

3. 構造材や金物

地震に耐える強さを支えているのが、柱や梁、そしてそれをつなぐ金物です。
・しっかりと固定されているか
・設計通りの位置に施工されているか

4. 現場の整理整頓

一見すると施工とは関係がなさそうですが、現場が整理整頓されているかどうかは、施工品質にもつながります。工具や材料が乱雑に置かれている現場では、細かい部分に目が届きにくくなるからです。
現場が清潔に保たれていることは、住む人への誠実さの表れでもあります。

これら4点は、見た目以上に、丁寧さが暮らしの快適さに直結します。
何回でも家を建て替えられる方は、ここまで気にしなくてもいいと思いますが、人生で1回、2回建てられる方は、出来るだけ長く快適に住み続けられるほうがいいのではないでしょうか。

現場で私たちが心がけていること

私たちは日々の現場で、「お客様が見えない部分こそ大切にする」という思いで管理をしています。
・断熱材の一枚一枚が正しく収まっているか
・すきまという隙間をくまなくチェック
・金物が設計通り取り付けられているか

こうした確認を、現場スタッフが隅々まで行っています。完成した後ではお客様が気づけない部分だからこそ、建てる段階で気づき、正しく施工することを徹底しています。

住んでから気づく前に、建てる前に知ってほしいこと

性能が高い、断熱等級6と言われたから、大丈夫だろう。
しかし、住み始めてから「冬は思ったより寒い」「結露が多い」「光熱費が高い」といった不満を感じる方は少なくありません。これらは、ほとんどが建築中の施工に原因があります。

構造見学会は、そうした「住んでからの後悔」を減らすための大切な機会です。
建てる前に知っておくことで、快適で安心な暮らしにつながります。

まとめ

完成見学会では暮らしのイメージが膨らみますが、本当に安心できる家づくりのためには、構造見学会で見えない部分を確認することが大切です。
・断熱材や気密処理の施工状況
・構造材や金物の配置
・現場の整理整頓

これらを確認することで、数字やカタログだけではわからない「本当に信頼できる施工」が見えてきます。

私たちは日々の現場で、謙虚に、一つひとつの工程を大切にしています。構造見学会を通じて、その一端を感じていただければと思います(^^)