皆様、こんにちわ。
弊社は石川県小松市を拠点に小松市,能美市,加賀市を中心に
「全棟気密検査実施 、 断熱性能UA値=0.34W/(㎡・K)以下 、気密性 C値=0.1c㎡/㎡、耐震等級3の住宅」を設計・施工させて頂いている工務店です。
皆様この空間を見てどう感じますか?(いきなりですいません…)
とてもホテルライクですね。
私はリラックスできる落ち着いた空間に感じます。
自宅ぐらいは自分の羽を伸ばせる,心を休ませることができるそんな空間にしたいのは皆様共通して望まれていることではないでしょうか?
このような空間を創り出すために必要なコンテンツは「内装」,「家具」,「インテリア」,「香り」などさまざまありますが,
その中でも今回は重要な「照明」について考えていきたいと思います。
写真は北欧の夜の写真ですが,このように私は北欧の人はリラックスできて落ち着いた空間を
つくるのが大変上手な印象を持っています。
北欧の冬は9時ごろに日の入りして,日中に真上に太陽が昇ることなく、夕方のような日差しが続き,
15時には日が沈んでしまうこともあるくらい日照時間は大変短い環境です。
だからこそ,夜のような時間が長いため,自宅では照明を使って柔らかな空間を作る知恵があるのかもしれません。
では日本と北欧の照明計画の根本的な考え方の違いは何なんでしょうか?
日本は
「部屋全体を明るくする」
昔自分の部屋の机でスタンドライトだけで勉強していて母から
「そんなくらいところで勉強して!」,「目悪くなるよ!」こんな叱られ方を経験したのは
私だけではないはず。
私たち日本人は部屋全体を明るくすることが幼いころから何か当たり前になっているように感じます。
北欧は逆に
「見たいもの,照らしたいものを明るくする」
例の写真から見て頂いた方が分かりやすいですね。
ダイニングテーブルの料理を明るく照らす
読書する本を照らす
お気に入りの小物を照らす
いかがでしょうか?
光と影のコントラストが素敵な空間を作りだしている印象です。
「見たいもの,照らしたいものを明るくする」=「全部を明るくする必要がない」が
北欧の人たちが豊かに暮らすための知恵なのかもしれません。
写真は皆様も日ごろよく目にするシーリングライトやダウンライト。
昨今日本の住宅業界ではこれらの器具を主照明一灯で提案され使われていることが非常に多いです。
決してダメではないのですが,天井から光が照らされるので空間がのっぺりした印象になりやすいというのが正直なところ。
照らしたいものに近づけて照明器具を計画することで先程のような光と影のコントラストが創りだすことが可能になります。
結論として
落ち着いた空間は主照明一灯だけでなく,
天井から吊るすペンダントライト,壁に取付するブラケットライト,
床や家具の上に置くスタンドライトなどを多灯分散する計画を持つことが大切
ということです。
ちなみにペンダントライトで言いますと,
テーブルから照明器具の下端が約60~70cmの高さにすると手元の明るさを
確保しながら光源の明るさも感じないちょうどよい高さになります。
私も先日,床置きのスタンドライトを購入しました。
LouisPoulsen ルイスポールセン PH80
高額ではありましたが,自宅で過ごす時間が豊かになるならと思いまして(汗)
旅行に行けないこんな時期だからこそ,素敵なインテリアに目を向けるのも楽しいものです。