人生の3大資金とは、
住宅資金、教育資金、老後資金と言われています。
今回は、老後資金と住宅資金についてお話させていただきます。
【老後資金】
まずはこの数字を見てください。
*生涯年収 2億円
*年金支給開始期間 65歳
*平均寿命 85歳
では、 年金受給開始の65歳から平均寿命85歳の20年間でいくら必要になるでしょうか?
リタイア後にかかる生活費は、1か月約275000円かかると言われています。
1年、12か月で20年間必要なので、
275000円×12か月×20年=6600万円
で、老後に必要なお金は、6600万円となります。
では、老後の年金はいくらもらえるのでしょうか?
月収約36万円もらえている会社員で40年間働いていた場合で
厚生年金・共済年金 月額約10万円
国民年金 月額約64000円
旦那様が会社員で奥様が専業主婦のご家庭で年金額は、215000円になり、
毎月約6万円不足することになります。
これが老後20年間必要になりますので、
6万円×12カ月×20年=1440万円が不足します。
しかも日本では、年金支給年齢が年々高くなると考えられています。
先ほどお話したように老後は、かなりお金がかかることがわかりました。
しかし、それに対する年金の収入が追い付いていないのが現状です。
このため、ほとんどの方は、65歳の定年と同時に退職金を
住宅ローンの一括返済にあてる方がたくさんおられます。
そこで、65歳時点で住宅ローンの残債が多いと、老後の資金に回せるお金が少なくなってしまいます。
そこで考えたいのが、家づくりをスタートさせる時期なのです。
では、いつからマイホームを建てればいいのでしょうか?
【住宅資金】
事例からお話しましょう。
T様は30歳、会社員、年収450万円、65歳退職予定です。
奥様は、29歳、専業主婦、お子様は2人です。
土地建物合わせて予算は3000万円、
現在の貯金は250万円持っています。
しかし、今建てようか、3年後自己資金をためて建てようか迷っています。
では、3年間待つことにより影響は、どのようなものがあるのでしょうか。
◎メリット
3年間、貯金できるので、頭金が増えるので、住宅ローンの借り入れが少なくなります。
それにより、金利負担が軽減されます。
△デメリット
今後3年間の家賃が発生します。
住宅ローン減税が続いているかは不透明です。
今後金利が上がるとさらに負担が増えるかもしれません。
では、金利1.275%の場合、、毎月の返済額は88,584円。
1%上昇して2.275%の場合、毎月の返済額は103,664円になります。
差額は、15,080円です。
総返済額は、1.275%の場合、3,720万円,、2.275%の場合、4,354万円。
差額は634万円です。
このように住宅ローンのような長時間、大きな金額を借りるときは、
たった1%の金利の差が総支払額に与える影響がとっても大きくなります。
このようなことを考えると住宅を計画されるのなら、
建てる時期は非常に重要になります。
また、ライフコストを考え、ライフプランを立てて、
資金計画を立案し、家づくりを始めることをおすすめします。