高性能住宅はなぜ必要なのでしょうか?今からお話しさせていてだきます!
【1,高性能住宅は、なぜ生まれたのか?】
現在、住宅は、「雨風をしのげればよい」という時代ではなくなりました。
なぜなら、省エネ基準改正法が制定されて、私たちの住む家にも
一定の性能を国が求めるようになったからです。
それに加え、地球温暖化を抑制するという、世界的規模の取り組みがあるからです。
【2,住宅は、「快適」「健康」「安心」「安全」「省エネ」を考える】
地球温暖化を抑える上で、定められた世界的な物差しは、
「一時消費エネルギー消費量」です。
それは、二次エネルギーである電気等を作るために
消費される石油や石炭、天然ガス等をいいます。
我が国では、この一次エネルギー消費量を
1990年から25%削減する目標を掲げています。
そして、これを実現するために住宅の高性能化はスタートし、
2016年に開催されたCOP21では、我が国では、2030年度までに
家庭から出る温室効果ガスを2013年度と比べて約40%削減することを約束しています。
そしてその取り組みにより、住宅にもたされた最大の恩恵は、
これまでの住宅と比べて、より快適に、より健康的で、より安心に、より省エネに、
過ごすことができるようになったことです。
そういうことにより、これからの住まいは、高性能住宅であることが、必要になったのです。。
◆ 住宅全体がアシストし、ヒートショックを防ぎます
今、交通事故以上に家庭内の死亡事故が多いのが、「ヒートショック」です。
冬の家庭内事故として、2019年では、交通事故死の約5.3倍に
当たる19000人の方が亡くなりました。
また、夏では、「熱中症」で多くの方が亡くなっています。
しかもその40%以上が自宅で起こっているのです。
また、パッシブデザインでは、エアコンを使用せずに夏は、35℃以下、
冬は12℃以上を保つ安定化を図ることで、夏は熱のこもりを防ぎ、
冬は部屋の温度差を減らし、ヒートショックを防ぎます。
次回は、なぜ高性能住宅にパッシブデザインが関連しているかをお話します。