新築をお考えの方なら、「住宅ローン控除」について、現在の状況を知っておきたいものです。
今回は3つのことをお伝えしていきます。
●住宅ローン控除とは
●住宅ローン控除のメリット
●住宅ローン控除のシュミレーション
●住宅ローン控除とは
国の制度である住宅ローン控除の正しい名前は、「住宅借入等特別控除」です。
この控除という言葉は、少し難しく感じられますが、所得税の「税額控除」の一つで、
所得税から一定の金額を差し引くことを意味しています。
例えば、その年の住宅ローンが10万円であれば、その年に収めた所得税のうち、
10万円が戻されるということです。
そんな住宅ローンを控除は、この国では、これまで何度か改正を繰り返してきましたが、
まずは優遇される基本的な部分を見てみましょう。
●住宅ローン控除のメリット
この住宅ローン減税の大きなメリットは、住宅ローンを組んで新築を取得した場合、
毎年、年末の住宅ローン残高、もしくは、住宅取得対価のうちいずれか少ない方の金額の
1%が所得税から控除されるというものです。
しかも住宅ローン開始から控除期間は10年間で、控除額の上限は一般住宅で
年間40万円ですから、最大控除額は、10年間で400万円にもなります。
さらに2019年度の制度改正で、消費税10%で取得した場合、
控除期間が3年間延長され13年になりました。
11年目以降は下の図のように控除の計算が異なります。
3年間で最大80万円の控除が可能になります。
また、所得税より控除がが大きい場合は、控除しきれなかった残り分を
住民税から差し引くことができる点も、この制度の大きなメリットです。
住宅ローン控除は、今、具体的に新築を考えられておられる方のハードルを
低くしているのだと思います。新築時には建築費以外にも諸費用がかかり、
住宅ローン以外にランニングコストと固定資産税もかかってきます。
この制度により、その負担分が軽減されるのではないでしょうか。
●住宅ローン控除のシュミレーション
それでは、実際にどれだけくらい控除されるのか、シュミレーションしてみましょう。
*上記は長期優良住宅低炭素住宅以外の住宅モデルとしています。
*注文住宅の新築の場合:2020年10月1日から2021年9月30日までに契約し、
2021年1月1日~2022年12月31日までの間に入居した場合のみ
出典:国土交通省「住宅ローン控除制度の概要|住まい給付金」
このように「住宅ローン控除」は新築する際には大きなメリットです。