2026.02.12

構造見学会でわかる3つのこと

皆様、こんにちは。
弊社は石川県小松市を拠点に小松市,能美市,加賀市を中心に
「全棟気密検査実施 、 断熱性能UA値=0.34W/(㎡・K)以下 、気密性 C値=0.1c㎡/㎡、耐震等級3の住宅」を設計・施工させて頂いている小さな工務店です。

― 完成してからでは、もう見えない ―

家づくりを考え始めると、
多くの方が「完成見学会」には興味を持たれます。

実際のお家を見て、
広さや間取り、雰囲気を体感できるのは大きな魅力です。

一方で、
「構造見学会」という言葉を聞くと、
こんな印象を持たれる方も少なくありません。

  • 難しそう
  • 専門的で分からなさそう
  • 業者向けの見学会では?

しかし、
構造見学会こそ、家づくり初心者の方にこそ見てほしい場
だと私たちは考えています。

なぜなら、
構造見学会では

  • 家の性能が「どこで」「どうやって」決まっているのか
  • 完成後の快適さや光熱費に直結する部分
  • 住んでから後悔しやすいポイント

を、目で見て確認できるからです。

今回は、
構造見学会でしか分からない「3つのこと」と、
それを
知っている場合/知らない場合で、どんな差が生まれるのか
についてお話しします。

① 断熱性能は「施工」で決まる

■ 構造見学会で分かること

構造見学会では、
断熱材が施工された状態を、壁の中・天井・床下まで確認できます。

ここで分かるのは、

  • 断熱材が隙間なく入っているか
  • 圧縮されていないか
  • 配管・配線まわりがどう処理されているか

といった、カタログでは分からない施工のリアルです。

同じ断熱材を使っていても、

  • 丁寧に施工された家
  • 急いで詰め込まれた家

では、
断熱性能はまったく別物になります。

■ 分かるとできる対策

構造見学会で断熱の施工状態を見ておくと、

  • 「UA値は同じでも、体感が違う理由」
  • 「等級6でも寒い家がある理由」

が理解できるようになります。

その結果、

  • 数字だけでなく施工精度を重視する
  • 断熱材の種類より「施工の考え方」を質問できる
  • 見えない部分を大切にする会社かどうか判断できる

といった、
後悔しにくい視点が身につきます。

■ 分からないままだと起きやすいデメリット

断熱を「数値だけ」で判断してしまうと、

  • UA値は良いはずなのに寒い
  • 足元が冷える
  • 部屋ごとに温度差が出る

といった違和感が、住んでから表れやすくなります。

完成後は壁の中を見ることができないため、

「こんなはずじゃなかった」
という後悔につながりやすいポイントです。

② 気密性能は「測る前」にほぼ決まっている

■ 構造見学会で分かること

気密性能(C値)は、
完成後に測定して初めて数値として表れます。

しかし実際には、
構造の段階で、ほぼ結果は決まっています。

構造見学会では、

  • 気密シートの張り方
  • テープ処理の丁寧さ
  • 配管・配線まわりの処理
  • 床・壁・天井の取り合い

といった、
すき間が生まれやすい部分を確認できます。

ここを見れば、

「この家は、数値を出すつもりで建てているか」
が、かなりはっきり分かります。

■ 分かるとできる対策

気密の施工を実際に見ることで、

  • C値を「結果」ではなく「工程」として理解できる
  • なぜ全棟気密測定が必要なのかが分かる
  • 数字に対する考え方が会社ごとに違うことに気づく

ようになります。

その結果、

  • 「C値はいくつですか?」だけでなく
  • 「どうやってその数値を出していますか?」

と、
一段深い質問ができるようになります。

■ 分からないままだと起きやすいデメリット

気密を軽視すると、

  • 暖房を入れても効きが悪い
  • すき間風を感じる
  • 光熱費が想定より高い

といった暮らしになりがちです。

また、

  • C値を測っていない
  • 測定はしているが数値を公開しない

といったケースも、
完成後では判断できません。

③ 換気は「図面」より「空気の通り道」が重要

■ 構造見学会で分かること

換気は、
完成してからではほぼ見えなくなる設備です。

構造見学会では、

  • ダクトの配置
  • 換気経路の考え方
  • 断熱・気密との関係

を、実際の状態で確認できます。

ここで分かるのは、

  • 空気がどこから入り、どこへ抜けるのか
  • 家全体に空気が回る設計か
  • 換気で熱を捨てていないか

という、
暮らしに直結する部分です。

■ 分かるとできる対策

換気の構造を理解すると、

  • 熱交換換気の意味
  • なぜ「換気があるのに寒くない家」があるのか
  • 空気がよどみにくい家の条件

が、感覚的に分かるようになります。

その結果、

  • 換気方式をなんとなく選ばない
  • メンテナンス性まで含めて考えられる
  • 快適さとランニングコストを両立できる

家づくりが可能になります。

■ 分からないままだと起きやすいデメリット

換気を理解せずに選ぶと、

  • 換気しているのに寒い
  • 臭いが残りやすい
  • 冬の暖房効率が悪い

といった問題が起きやすくなります。

これも完成後には
「やり直しがきかない部分」です。

数字だけでは見えない「安心感」は、現場でしか分からない

UA値、C値、Q値、断熱等級。
どれも大切な指標です。

しかし、

  • その数字がどう作られているのか
  • どこにこだわっているのか
  • 何を優先して現場を管理しているのか

は、
構造を見なければ分かりません。

構造見学会は、

  • 家を売り込む場ではなく
  • 判断材料を集める場

だと私たちは考えています。

完成見学会と構造見学会は「セット」で見る

完成見学会で感じた、

「この家、なんだか心地いい」
「暖かさがやさしい」

その理由を、
答え合わせできるのが構造見学会です。

  • だからこの温度感なのか
  • だからこの静かさなのか
  • だからこの光熱費なのか

現場を見ることで、
点だった知識が線につながります。

まとめ|後悔しない人は、見えない部分を先に見ている

構造見学会で分かる3つのこと。

  1. 断熱は施工で決まる
  2. 気密は工程で決まる
  3. 換気は空気の通り道で決まる

これらはすべて、
完成してからでは確認できません。

家は、一度建てたら簡単にやり直せないからこそ、

  • 建てる前に
  • 見えない部分を
  • 自分の目で確認する

ことが、
後悔しない家づくりにつながります。

構造見学会は、
「通な人が行く場」ではなく、
「後悔したくない人ほど行くべき場」です。