皆様、こんにちは。
弊社は石川県小松市を拠点に小松市,能美市,加賀市を中心に
「全棟気密検査実施 、 断熱性能UA値=0.34W/(㎡・K)以下 、気密性 C値=0.1c㎡/㎡、耐震等級3の住宅」を設計・施工させて頂いている小さな工務店です。
― 完成してからでは、もう見えない ―
家づくりを考え始めると、
多くの方が「完成見学会」には興味を持たれます。
実際のお家を見て、
広さや間取り、雰囲気を体感できるのは大きな魅力です。
一方で、
「構造見学会」という言葉を聞くと、
こんな印象を持たれる方も少なくありません。
- 難しそう
- 専門的で分からなさそう
- 業者向けの見学会では?

しかし、
構造見学会こそ、家づくり初心者の方にこそ見てほしい場
だと私たちは考えています。
なぜなら、
構造見学会では
- 家の性能が「どこで」「どうやって」決まっているのか
- 完成後の快適さや光熱費に直結する部分
- 住んでから後悔しやすいポイント
を、目で見て確認できるからです。

今回は、
構造見学会でしか分からない「3つのこと」と、
それを
知っている場合/知らない場合で、どんな差が生まれるのか
についてお話しします。
① 断熱性能は「施工」で決まる
■ 構造見学会で分かること
構造見学会では、
断熱材が施工された状態を、壁の中・天井・床下まで確認できます。
ここで分かるのは、
- 断熱材が隙間なく入っているか
- 圧縮されていないか
- 配管・配線まわりがどう処理されているか
といった、カタログでは分からない施工のリアルです。
同じ断熱材を使っていても、
- 丁寧に施工された家
- 急いで詰め込まれた家
では、
断熱性能はまったく別物になります。
■ 分かるとできる対策
構造見学会で断熱の施工状態を見ておくと、
- 「UA値は同じでも、体感が違う理由」
- 「等級6でも寒い家がある理由」
が理解できるようになります。
その結果、
- 数字だけでなく施工精度を重視する
- 断熱材の種類より「施工の考え方」を質問できる
- 見えない部分を大切にする会社かどうか判断できる
といった、
後悔しにくい視点が身につきます。

■ 分からないままだと起きやすいデメリット
断熱を「数値だけ」で判断してしまうと、
- UA値は良いはずなのに寒い
- 足元が冷える
- 部屋ごとに温度差が出る
といった違和感が、住んでから表れやすくなります。

完成後は壁の中を見ることができないため、
「こんなはずじゃなかった」
という後悔につながりやすいポイントです。
② 気密性能は「測る前」にほぼ決まっている
■ 構造見学会で分かること
気密性能(C値)は、
完成後に測定して初めて数値として表れます。
しかし実際には、
構造の段階で、ほぼ結果は決まっています。
構造見学会では、
- 気密シートの張り方
- テープ処理の丁寧さ
- 配管・配線まわりの処理
- 床・壁・天井の取り合い
といった、
すき間が生まれやすい部分を確認できます。
ここを見れば、
「この家は、数値を出すつもりで建てているか」
が、かなりはっきり分かります。
■ 分かるとできる対策
気密の施工を実際に見ることで、
- C値を「結果」ではなく「工程」として理解できる
- なぜ全棟気密測定が必要なのかが分かる
- 数字に対する考え方が会社ごとに違うことに気づく
ようになります。
その結果、
- 「C値はいくつですか?」だけでなく
- 「どうやってその数値を出していますか?」
と、
一段深い質問ができるようになります。

■ 分からないままだと起きやすいデメリット
気密を軽視すると、
- 暖房を入れても効きが悪い
- すき間風を感じる
- 光熱費が想定より高い
といった暮らしになりがちです。

また、
- C値を測っていない
- 測定はしているが数値を公開しない
といったケースも、
完成後では判断できません。
③ 換気は「図面」より「空気の通り道」が重要
■ 構造見学会で分かること
換気は、
完成してからではほぼ見えなくなる設備です。
構造見学会では、
- ダクトの配置
- 換気経路の考え方
- 断熱・気密との関係
を、実際の状態で確認できます。

ここで分かるのは、
- 空気がどこから入り、どこへ抜けるのか
- 家全体に空気が回る設計か
- 換気で熱を捨てていないか
という、
暮らしに直結する部分です。
■ 分かるとできる対策
換気の構造を理解すると、
- 熱交換換気の意味
- なぜ「換気があるのに寒くない家」があるのか
- 空気がよどみにくい家の条件
が、感覚的に分かるようになります。
その結果、
- 換気方式をなんとなく選ばない
- メンテナンス性まで含めて考えられる
- 快適さとランニングコストを両立できる
家づくりが可能になります。

■ 分からないままだと起きやすいデメリット
換気を理解せずに選ぶと、
- 換気しているのに寒い
- 臭いが残りやすい
- 冬の暖房効率が悪い
といった問題が起きやすくなります。
これも完成後には
「やり直しがきかない部分」です。
数字だけでは見えない「安心感」は、現場でしか分からない
UA値、C値、Q値、断熱等級。
どれも大切な指標です。
しかし、
- その数字がどう作られているのか
- どこにこだわっているのか
- 何を優先して現場を管理しているのか
は、
構造を見なければ分かりません。
構造見学会は、
- 家を売り込む場ではなく
- 判断材料を集める場
だと私たちは考えています。
完成見学会と構造見学会は「セット」で見る
完成見学会で感じた、
「この家、なんだか心地いい」
「暖かさがやさしい」
その理由を、
答え合わせできるのが構造見学会です。
- だからこの温度感なのか
- だからこの静かさなのか
- だからこの光熱費なのか
現場を見ることで、
点だった知識が線につながります。

まとめ|後悔しない人は、見えない部分を先に見ている
構造見学会で分かる3つのこと。
- 断熱は施工で決まる
- 気密は工程で決まる
- 換気は空気の通り道で決まる
これらはすべて、
完成してからでは確認できません。
家は、一度建てたら簡単にやり直せないからこそ、
- 建てる前に
- 見えない部分を
- 自分の目で確認する
ことが、
後悔しない家づくりにつながります。
構造見学会は、
「通な人が行く場」ではなく、
「後悔したくない人ほど行くべき場」です。
