2021.01.05

高気密高断熱はなぜ必要なのか

浴室

寒い冬に急増する「入浴中の死亡」

1月に入って寒気が到来してとっても寒い日が増えてきましたね。

前回、「部屋ごとの温度差」についてお話しさせてもらいましたが、→今すぐできる住まいのライフハック①

それが最も体に影響するのは、入浴時です。

寒い日に浴室や脱衣室でブルブルッと震える→体が寒い!と感じて、血圧が急上昇する前触れのようです。

近年住宅内での事故死が多くなっています。

特に増えているのが「入浴中の死亡」で住宅内の事故死の4割を占めるようになっています。

一日の疲れを癒すはずの場所で命を落とすことになるのは恐ろしいです。

しかし、原因は不注意だけではなく、“昔ながらの日本の家そのもの”にあると言われています。

米国やドイツ、イタリアなどの海外では、浴室暖房を取り付けされる家庭が多く「浴室での死亡率」が日本の半分以下といわれています。

住宅の浴室が北向きにある、壁面や床がタイル張り、大きな窓がある、暖房設備がないなどといったお家の設計なら要注意です。

温かいリビングから廊下、浴室と室温はどんどん下がっていきます。

まして入浴の際には服を脱ぐので、体から熱が逃げないように血管がキューッと縮こまり震えが起こるのです。

その時体内ではものすごい勢いで血圧が跳ね上がるといいます。

血圧が激しく上下することで、心筋梗塞や脳卒中などを起こす危険があります。

そして意識障害から溺死にまでつながることがあります。

ヒートショック

この急激な温度変化に伴う体調不良がいわゆる「ヒートショック」と呼ばれる現象なのです。

入浴中の事故死の数と気温に相関がみられるといいます。

実際、室温が20℃を超えれば、血圧はほとんど変動しません。

ヒートショックで死なないためには、入浴に伴う「温度変化」を極力少なくすることです。

では、今住んでいるお家でヒートショックを起こさないためには、5つの対策をしましょう!

1 “窓”に断熱シートを張るか内窓サッシを設置する。もしくはカーテンをかける。

2 浴室や脱衣室に暖房を取り付けすることが可能なら設置する。

3 タイル張りの壁ならシャワーでお湯をかける。

4 お湯をはる場合は、蓋をしない。

5 浴室内で下着を脱ぐ。

このように室温は、冬でも18℃以上に保てるお家が理想ですよね。

新築を考えておられるあなたには、ぜひ断熱性能の高い、お家をおすすめします。