皆様、こんにちわ。
弊社は石川県小松市を拠点に小松市,能美市,加賀市を中心に
「全棟気密検査実施 、 断熱性能UA値=0.34W/(㎡・K)以下 、気密性 C値=0.1c㎡/㎡、耐震等級3の住宅」を設計・施工させて頂いている工務店です。
少しづつ朝夕が冷え込んできましたね。冬に近づいてきているのを感じる今日この頃です。
さて本日は弊社の断熱・気密処理方法について書かせて頂きたいと思います。
弊社の基本住宅性能値
冒頭でも書きましたが,弊社は「UA値=0.34(W/㎡K)以下,C値=0.1(C㎡/㎡)台」の高性能注文住宅を建てさせて頂いています。現在県内でもトップクラスの住宅性能だと自負しております。
弊社の基本断熱仕様
そんな弊社ですが,基本SW(スーパーウォール)工法を採用しています。壁・天井は硬質ウレタンフォーム充填断熱(オプションで付加断熱も可),床は硬質ウレタンフォーム基礎内断熱が基本仕様です。
壁の断熱材の厚みは充填断熱の場合は85mm,100mm(UA値で約0.3前半)で付加断熱にすると最大145mm(UA値で0.2代)まで可能です。
※充填断熱・・・・柱の中に断熱材を敷き込むこと
※付加断熱・・・・充填断熱 + 外断熱
断熱材に硬質ウレタンフォームを基本仕様にしている理由は「お客様に永く快適に住んで頂くための耐久性」がもっとも高いと考えたからです。グラスウールや現場発泡ウレタン吹付,セルロスファイバー,自然素材羊毛などさまざま見てきて現時点では最も硬質ウレタンフォームが総合的に見て優れていると考えています。
<基礎工事>
それでは施工工程順に施工を見ていきたいと思います。
立ち上がり基礎の型枠時に100mmの硬質ウレタンを敷き込んでいきます。そうすることで断熱材が基礎からはがれる心配がありません。
コンクリート打設し,型枠を外しました。
内側の立ち上がり基礎の断熱は後日行います。基礎内から910mmまでは立ち上がり基礎と床に断熱を施します。
玄関・ポーチなどの土間箇所は土台伏せ前に増しコンクリートをするので事前に立ち上がりと土間に断熱を敷き込みます。
コンクリート打設完了。後から断熱敷き込みはできませんので。
<土台伏せ>
基礎と土台を接合させていきますが,すき間ができてはなりませんので,気密パッキンを施工します。(写真でもある通り重なるところはクロスするのがポイント)
土台伏せが完成しました。しかしこれで終わりではなく…
外回りの土台と基礎を繋ぐアンカーボルトを…
コーキングして…
気密テープ処理を行います。金属は熱伝導比率が高いため,外気に影響する可能性があるところにはこのように気密処理を行います。現場にもよりますが,数でいうとおおよそ50~100個あります(汗)
<上棟>
上棟での作業は木と木を繋ぐ接合箇所もしっかり気密処理を行います。
木同士をつなぐ金属接合箇所はウレタン処理をした後…
気密テープ処理を行います。
柱,窓台,まぐさ,間柱の各木部の接合部も同様にコーキング,気密テープでの処理を行います。
これらの気密処理ができて初めて壁パネル施工ができます。次は屋根です。
小屋裏の断熱
束の周りはしっかりウレタン処理
断熱材と木部は外側からしっかり4方気密テープを張っていきます。
<上棟後>
屋根・壁の防水を行い,室内に雨が入らないことを確認したのち,床の断熱処理を行っていきます。
水分が残るとカビの原因になるため,しっかり乾かせます。
これらの細かな箇所も念入りに気密処理していきます。
小屋裏パネルは上棟時に外から気密テープ処理していますが,中からもウレタン処理を行います。
壁パネルには4方に気密パッキンがパネル自体についていますが,弊社はすべてのパネルの4つ角をコーキングします。
プレカットできない細かな断熱材の箇所は4方すべてコーキングの後…
気密テープで完了。これらの作業を約1か月で終えて
気密検査という具合になります。
UA値=0.34(W/㎡K)以下,C値=0.1(C㎡/㎡)台」が標準というのは口では簡単ですが,実際は現場ではかなり努力しています。(汗)
ちなみにこれらの気密処理,気密処理後の穴あけ・再度気密処理は弊社監督が自ら行います。ですからなおさら気密検査は試験みたいなもので,前日からドキドキです。
気密検査のお客様お立合いも可能ですので,その際は一緒に喜び合います。
いかがだったでしょうか?今回は弊社の断熱・気密処理施工を見て頂きました。ほとんどの方にとって一生に一度の家づくりだと思います。大きな買い物ですので,価格に目が行きがちですが,永く快適に過ごせる家という観点や建築会社の現場の姿勢もご検討の要素に取り入れて家づくりを進めてみてはいかがでしょうか?
本日も最後までお読みくださりありがとうございます。何か一つでもプラスになれば幸いです。それでは失礼します。