2022.10.06

太陽光発電システムに対する疑惑!?その1

皆様、こんにちわ。

弊社は石川県小松市を拠点に小松市,能美市,加賀市を中心に

「全棟気密検査実施 、 断熱性能UA値=0.34W/(㎡・K)以下 、気密性 C値=0.1c㎡/㎡、耐震等級3の住宅」を設計・施工させて頂いている工務店です。

普段,内見会や相談会,セミナーでさまざまなお客様とお話する機会を頂いていますが,本日は太陽光発電システムで多く頂く質問についてお話したいと思います。まだイメージが良くないのか疑いを持った方もたまにいらっしゃいますので,どちらかというと質問というより疑惑に近いかもしれません(苦笑)

ですので,代表的な疑惑1~3をシリーズに分けてコラムを書きたいと思います。

疑惑1】 売電しても元がとれない!?

これは必ず頂くご質問です。「売電単価が下がっているのに太陽光発電つけても意味あるの?」,「太陽光発電設置しても補助金少なそうだし」など。

上記のグラフを見て頂ければわかる通り,皆様のおっしゃる売電価格は年々下がっていっているのは事実です。

しかし,売電価格と同時に太陽光発電本体の平均価格も年々下がっていっっており,このグラフ以降2021年は27.8(万円/kw),2022年は25.9(万円/kw)とまで言われております。

<2015年に太陽光を導入した場合> 5kw × 35.8万円/kw = 179万円

<2022年に太陽光を導入した場合> 5kw × 25.9万円/kw = 129.5万円

と7年間で約50万円も安く設置することができます。

そもそも売電して儲けるという考え方が今の本質ではない

売電には2つの買取制度があります。10KW未満の太陽光発電設置の場合は余剰買取制度,10kw以上の太陽光発電設置の場合は全量買取制度も選択できることになります。余剰買取制度は発電した電気を自家で優先的に使い,余った電気を売電する制度で期間は10年間(その後は当初の売電価格の約半分になります)です。全量買取制度は発電した電気をすべて売電する制度で売電価格で期間は20年間(全量買取単価は余剰電力単価の約半分)になります。

実際,弊社のお客様のほぼ100%は余剰買取制度になっています。これは一般住宅で10kw以上のパネルを載せられる屋根が少ないことや予算の関係が理由にあります。後は売電単価が2022年は17円/kwですが,買電単価は約26円/kwになります。そもそも電気を売るよりも自分で使う方が明らかにお得なのです。

発電した約3割の電気が自家消費

全国の平均で太陽光発電を屋根に乗せる大きさが約4.5kwになります。その約30%が自家消費分で残りの約70%が余剰売電分とされています。

2021年に設置6.75kw設置したお客様の事例

<設置場所> 石川県小松市

<年間発電量シュミレーション> 7,389kwh

<設置費用> 1,600,000 円

<年間自家消費量>7,389kwh × 0.3 = 2216.7kw

<年間余剰売電量>7,389kwh × 0.7 = 5172.3kw

<年間自家消費量から得られる電気代> 2,216.7kwh × 26円/kwh = 5,7634.2円

<年間余剰売電量から得られる電気代> 5172.3kwh × 19円/kwh = 9,8273.7円

<10年間合計> 5,7634.2円+9,8273.7円=155,907.9円×10年間 =1,559,079円

売電単価が下がっている現在でもほぼ10年で回収することが可能ということが分かります。

ちなみに経験値でのお話ですが,メーカーの発電量シュミレーションより実際の発電量の方が多くなることがほとんどです。

北陸では発電しないのでは?

太陽光発電は温暖地の方が発電量が多いというイメージを持った方がいるかもしれせんが決してそうではありません。北陸よりも環境難な北海道でさえも場所によっては十分経済メリットが出るとも言われています。北陸は発電量でいえば東京とほぼ同じなんです。ちなみに先程のお客様の発電量シュミレーションも石川県小松市の設定で行ったものになります。

メンテナンス費用は??

気になるのがメンテナンス費用。太陽光パネルの寿命は30年以上,発電された直流の電気を交流に変換するパワーコンディショナーは10~15年。保証期間も10~15年が一般的ですが,最近では25年保証している商品もできています。目安の太陽光パネルの寿命30年の間に一度,取替する必要があります。パワコンの取替費用の目安は25万円程度です。

リアルなお客様の声

弊社も累計200件以上太陽光発電システムの施工をさせて頂いていますが,今のところ100%ご満足頂いています。「電気代を気にせず使えるようになった」,「どれだけ発電したかモニターを見るのが楽しみ」,「逆に節電するようになった」など。お客様の中には「もっとパネルつけておけばよかった」と言う方もいるほどです。

2022年4月に一度電気代が上がり,2023年春ごろにも再度2~3割の値上げがある可能性があります。そうなればさらに太陽光発電を設置していて良かったと実感頂けると思います。

とはいっても太陽光発電システムはネガティブイメージ

どうしても過去,売りっぱなしの訪問販売業者が多かったこと,またお金に直結する設備ということなどからまだまだネガティブなイメージは多いと感じています。新築計画のお客様と打合せするとお客様から「ほかの建築会社さんから太陽光発電はやめた方がいいよ」と言われたという話も耳にします。それぞれの建築の考えもありますので,なんとも言えませんが,弊社はこの先々お客様ご家族の事を考えればご提案するべき設備だと考えています。(興味ない方には押し売りしたりしないのでご安心を笑)

本日は太陽光発電システムの「疑惑1 売電しても元がとれない!?」でした。見て頂いた方に少しでもポジティブなイメージになって頂けると嬉しいです。次回は「疑惑2」について書かせて頂きます。

本日も最後までお読みくださりありがとうございます。