2024.01.31

石川県内No.1 高性能モデルハウス

皆様,こんにちわ。

弊社は石川県小松市を拠点に小松市,能美市,加賀市を中心に

「全棟気密検査実施 , 断熱性能UA値=0.34W/(㎡・K)以下 ,気密性 C値=0.1c㎡/㎡台」の住宅を設計・施工させて頂いている工務店です。

本日は弊社がこれから建築を行っていくモデルハウスについて書かせて頂きます。

断熱性能のおさらい

住宅の断熱性能レベルは現在,等級が7分類に分かれております。数字が上がっていけば断熱性能レベルも上がっていき,最高は断熱等級7になります。そして,2025年以降には最低でも断熱等級4以上でなければ住宅は建てることができません。(その先はさらに最低基準は引き上げられると考えます)

断熱等級についてはご理解頂けたと思います。しかし,日本の地域によって気候・気温はさまざまです。

北海道に行けば真冬には最低気温-20℃前後になることもあります。

全く外部環境が異なる北海道と沖縄を同じ断熱等級レベルで比較することはできません。

従って,日本の地域を8地域に分けました。それが以下の断熱地域区分の資料になります。

ちなみに石川県では小松市,白山市,野々市市,金沢市が6地域で,加賀市,能美市等は5地域に分かれます。

この断熱地域区分ごとに断熱等級基準を設けた資料が以下になります。

※数値の単位はUA値(W/㎡・K)になります

弊社の考え方としまして,石川県はすべて5地域と捉えております。理由としまして,6地域の小松市とお隣である5地域の加賀市,能美市と大きく気候・気温が変わらないからです。また6地域の代表地区は東京になりますが,小松市と同じ地域扱いにできるでしょうか?滅多に雪が降らない東京と,真冬には毎日雪かきしている小松市を…東京に住んでいる方,小松市に住んでいる方から両方から「一緒ではありません!」と返答があるに違いありません。

従って,弊社では断熱性能レベルの標準は5地域の断熱等級6(HEAT20G2) UA値0.34W/㎡・Kとしております。

今回のモデルハウスは断熱等級7(HEAT20G3)よりも上になります。しかも基準は5地域としての断熱等級ではなく,最も環境が厳しい北海道などの1地域を基準としております。

モデルハウスの断熱性能はUA値0.19W/㎡・Kになります。1地域の断熱等級7(HEAT20G3) UA値0.20W/㎡・Kを超えていることになります。作り手から見ても衝撃な数値になります(汗)

北陸の真冬でも省エネで快適な家がある事を知らない人が多いのが現状

弊社は地域の工務店であり,石川県内に高気密高断熱住宅を建てさせて頂いています。私たちの住宅は12月初旬~中旬にかけて初めてエアコンを回します。エアコンは1台で家中快適に過ごせます。お客様の年間平均光熱費は約4万円代です。

しかし,地域には「北陸の冬の室内は寒いのが普通」,「寒さを我慢するのが当たり前」という常識をもった方が非常に多いのが現状です。「北陸の真冬にリビングの室内が23℃でその他の室内温度差が2℃以内で家中走り回れる住宅」があることや住むことが可能だとということを知らない方が非常に多いのです。

その理由には日本の住宅の総数に対して断熱等級6(G2グレード)以上の家はまだ数パーセントにしか満たしてないことが一つにあるかもしれません。ご家族や仲のいい友人が高性能住宅に住んでいたとしたら,訪問した際,快適さを体感することができます。しかし,そういったキッカケがなければ,「この先もずっと知らない」ことになる可能性は高いと言えます。これから,新築住宅着工棟数はますます減っていきますが,少しでも高性能住宅の比率を高めていくことは日本の将来にとって必ず良い影響を与えると考えております。

UA値0.19W/㎡・K モデルハウスを建てるに至ったキッカケ

今回建築業界で仲良くして頂いている方との会話で「北海道の家では真冬には半袖短パンでアイスを食べるみたいよ」と言うお話をお聞きしました。気になって調べてみると…

上記の資料から部屋の温度が高い都道府県1位は最も寒い北海度であることが分かります。最も温暖な沖縄を抑えての1位という事実…また室内で半袖+単パンの割合が高い都道府県でも北海道は3位になっています。2012年の少し古いデータですが,かなり面白い記事です。今ですと,もっと断熱意識が高くなっているので,北海道はさらに室温が高くなっている可能性がありますね。

北海道の冬場は氷点下は当たり前なため,外気温と変わらない室温の家に住むことは死を意味します。

そのため,命を守るために断熱や暖房設備の優先順位が高いと言えます。その結果が上記のランキングに表れていると私は思います。

このことがきっかけで「北海道1地域の断熱等級7(HEAT20G3グレード)以上の断熱性能を持った住宅を北陸に建てたらどのような暮らしができるんだろう」というワクワクした思いがフツフツ沸いてきました。「きっと,富裕層のお客様でもそこまでの断熱レベルの家を建てることはないのでは?じゃあ,作り手が主になって建てていくべきなのでは?」ということで今回,この最高住宅性能レベルのモデルハウスを建てるに至ったのです。

モデルハウスのイメージパース

2階建てのインナーガレージ住宅になります。

<住宅仕様>

・延床面積 37坪

・耐震等級3,長期優良住宅,ZEH

・UA値0.19W/㎡,ηAC値0.6,ηAH0.5,C値0.1以下(予定)

・太陽光発電システム 7.87KW,蓄電池5.8KW

立地としまして,南面に車通りの多いメイン道路があります。従って,冬場の日射取得と夏場の日射の遮熱は行いながら,住み手のプライベート空間の配慮を意識して設計しています。そのため,南面の窓は高い位置に設置しております。また,南面が建物の正面,いわゆる顔ですので,窓は等間隔でシンメトリーに配置しています。

屋根・外壁のベース色はホワイトです。これにはパッシブの観点から理由があります。それは日射反射率です。夏場日射反射率が高いほど,室内温度の上昇を抑えることができます。以下が色別の反射率の資料になります。

ホワイトが日射反射率85%以上と一番高く,夏場快適に過ごすにあたって最も有利に働きます。弊社ではお客様にもホワイト,ライトグレー,シルバーの外壁や屋根を最初にご提案する理由がこの日射反射率になります。

屋根を施工する板金職人さんが「真夏にブラック色のガルバニウム鋼板は熱くて素手では持てないがホワイト色のは全然持てる」ということからもかなりの遮熱効果が期待できそうです。

ただ,ホワイトは「汚れが目立ちそう」ということで採用は多くはありません。ですので,モデルハウスでチャレンジしてみたいと思います。

太陽光発電7.87KW,蓄電池5.8KW搭載です。最大限発電させるために建物の屋根を真南に向ける設計です。災害時のことも考慮して今回,蓄電池採用になりました。

玄関から入ってすぐに土間・吹抜があり,扉もなくLDKを設計。温度を均一にするには扉はないほうが有利になります。しかし,それは断熱・気密レベルが高いからできることに他なりません。住宅性能レベルが高ければ間取りの自由度も高くすることが可能です。

階段の仕様は今回は木の力桁階段・手すりのみホワイトつや消しアイアンを採用予定です。

2階にはオープンスペースの空間を設けていますが,今後,間仕切ればもう一部屋作れます。

南面の軒を900出すので,ブラインドがなくても夏場の日射遮蔽が可能になります。もちろん,事前の日射シュミレーションは行っております。

また,今回引き違い窓は一つも採用しておりません。理由としては気密性の低下です。縦すべり出し窓や横すべり出し窓に比べると,引き違い窓は気密性が低くなります。北海道で引き違い窓がほとんど採用されないのは気密性が低いためです。

モデルハウスの光熱費シュミレーション

お客様にはご提案時に行っている光熱費シュミレーションもモデルハウスで行ってみました。

グラフで見ても6地域ですと,G3グレードを超えています。断熱等級4の比較住宅と一次エネルギー消費量を比較してみると,45%以下になっていることがわかります。

年間の水道光熱費は断熱等級4の比較住宅とでは年間403,330円節約できる計算になっています。

モデルハウス(ご提案住宅)の年間電気代257,630円-売電自家消費相当分181,490円=年間光熱費104,240円となっています。

私の経験からすると,年間光熱費は4~5万円程度になると予想します。完成後の計測が非常に楽しみです。

モデルハウスでの実験

モデルハウスの完成後に実験したいことが多くあります。

一つ目が「北陸の真夏・真冬に無暖房状態でどの時期まで快適に過ごせるか」ということ。岐阜県のある工務店で同じレベルの家での冬では12月後半までエアコンを入れなくても快適だという情報があります。岐阜県の冬は日射率が高く,パッシブ設計を行っていれば真冬の日射取得は十分にできるため,蓄熱できます。北陸は日射率が低く,日射取得は不十分な面があります。北陸の地域で断熱等級7以上の家がどのような快適性をもたらすのか検証していく必要があります。

二つ目は「光熱費」です。断熱等級7以上+ZEH住宅の年間光熱費がどの程度になるのかはもちろんですが,今回5.8KWの蓄電池を採用しておりますので,どの時期まで電気を買わずにどれだけ過ごせるかを検証したいと考えています。蓄電池の普及は進んでいますが,新築を建てる多くのお客様は足踏みしている状態です。蓄電池は太陽光発電のように経済面でペイできる商品ではないにせよ,どの程度メリットがあるのかデータを取っていきます。

三つ目が「床の温度」です。弊社では基礎断熱を採用しており,基礎立ち上がり100mm,床土間50mmが標準施工です。真冬場エアコンを入れると,床下温度17℃程度,床の表面温度は20℃を保ってくれます。しかし,弊社で家を建ててくださったお客様で冷え性な奥様は靴下を履かれるケースも稀にあります。

そこで今回は基礎立ち上がりを150mm,床土間100mmにしてさらに,土台などの木部を熱橋と捉え,すべて断熱施工していきます。冷え性のお客様でも床暖房を入れずとも素足で歩ける住宅を創っていきたいと考えています。

その他にもさまざまな検証していきたいことがあります。結果はまたコラムに書かせて頂きたいと考えております。

まとめ

今回のモデルハウスの性能スペックは全国的に見てもなかなかありません。そんな,レベルの住宅を石川県という厳しい気候の中でどの程度実力を発揮してくれるかを検証していくことは地元の建築業界にとってもプラスになってくれると考えています。

また,地域の多くの方々にも季節によっての室内環境を体験・体感して頂き,これからの住宅の可能性にもっと期待を持って頂きたいと思っています。そのためにもさまざまなイベントも計画中です。ぜひ楽しみにしておいてください。

本日も最後までお読みくださりありがとうございます。

弊社では随時高気密高断熱住宅に関するイベントを実施しております。

住宅に関するご質問やご興味があればお問合せからお気軽にメールください。